講座詳細情報
申し込み締切日:2019-01-27 / 文学 / 学内講座コード:340110
谷崎潤一郎の世界
- 開催日
- 2019年1月29日(火)~2019年3月 5日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- その他
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,580円
- 定員
- 24
- その他
- ビジター価格 16,767円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【目標】
・近代文学の巨人である谷崎潤一郎の世界を捉える。
・谷崎文学と同時代の思潮との連関を知る。
・女性崇拝として眺められがちな谷崎文学の新しい側面を知る。
【講義概要】
谷崎潤一郎は明治から昭和・戦後まで活躍した息の長い作家であり、そのなかで独特の物語世界を構築していった。そこにはらまれる物語性の豊かさ、近代日本に向けられた批評眼の鋭さなどは、それに比肩しうる存在は夏目漱石しかいないといっても過言ではない。従来谷崎文学は女性崇拝の文学として眺められがちであったが、その基底をなすのはむしろ近代の文明化によって浸食されていった人間の自然に対する憧憬である。それを実現する主体として男性よりも女性が想定されるために女性崇拝という把握がされやすいが、そこにはつねに日本の近代化への批判意識が込められている。その豊かな物語世界のあり方とそこに込められた近代批判の様相を捉えていきたい。
【各回の講義予定】
第1回 2019/ 1/29(火) 生命としての美 ―― 出発時の表現
第2回 2019/ 2/ 5(火) 遊戯する人びと ――『少年』『秘密』をめぐって
第3回 2019/ 2/12(火) 野生と都会 ――『痴人の愛』と『吉野葛』の女性美
第4回 2019/ 2/19(火) 異性愛への疑念 ――『卍』『蓼食う虫』『春琴抄』をめぐって
第5回 2019/ 3/ 5(火) 伝統と戦争の狭間で ――『細雪』の時代表象
・近代文学の巨人である谷崎潤一郎の世界を捉える。
・谷崎文学と同時代の思潮との連関を知る。
・女性崇拝として眺められがちな谷崎文学の新しい側面を知る。
【講義概要】
谷崎潤一郎は明治から昭和・戦後まで活躍した息の長い作家であり、そのなかで独特の物語世界を構築していった。そこにはらまれる物語性の豊かさ、近代日本に向けられた批評眼の鋭さなどは、それに比肩しうる存在は夏目漱石しかいないといっても過言ではない。従来谷崎文学は女性崇拝の文学として眺められがちであったが、その基底をなすのはむしろ近代の文明化によって浸食されていった人間の自然に対する憧憬である。それを実現する主体として男性よりも女性が想定されるために女性崇拝という把握がされやすいが、そこにはつねに日本の近代化への批判意識が込められている。その豊かな物語世界のあり方とそこに込められた近代批判の様相を捉えていきたい。
【各回の講義予定】
第1回 2019/ 1/29(火) 生命としての美 ―― 出発時の表現
第2回 2019/ 2/ 5(火) 遊戯する人びと ――『少年』『秘密』をめぐって
第3回 2019/ 2/12(火) 野生と都会 ――『痴人の愛』と『吉野葛』の女性美
第4回 2019/ 2/19(火) 異性愛への疑念 ――『卍』『蓼食う虫』『春琴抄』をめぐって
第5回 2019/ 3/ 5(火) 伝統と戦争の狭間で ――『細雪』の時代表象
備考
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 柴田 勝二 |
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肩書き | 東京外国語大学教授 |
プロフィール | 1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程修了。博士(文学)。明治から平成に至る近代文学を中心として、日本文学を幅広く研究している。著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』、『漱石のなかの〈帝国〉――「国民作家」と近代日本』、『中上健次と村上春樹』などがある。 |