大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・日本の代表的な哲学である西田哲学の全容を、その形成過程に即して解明していく予定です。
・いわゆる入門講座とは異なって、もう少し高度な、西田哲学の真髄に深く入り込んでいくような講座にしたいと考えています。
・西田哲学は、つまるところ、徹底した「心の探究」であると見る視点に立って、講義を進めていきたいと思います。

【講義概要】
西田哲学の体系をその発展段階にしたがって順次、検討していきたいと考えています。
秋期は西田哲学の核心である「場所」の思想を中心として、完成期の西田幾多郎の思想の全容を、その困難な時代状況や悲哀に充ちた家庭生活などにも触れながら、詳しく見ていきたいと考えています。

【各回の講義予定】
第1回 2018/10/ 1(月) 「場所」の論理の生成
第2回 2018/10/15(月) 「場所」の論理の基本的構造
第3回 2018/10/22(月) 絶対無の自覚
第4回 2018/10/29(月) 私と汝
第5回 2018/11/ 5(月) 弁証法的世界
第6回 2018/11/12(月) 作られたものから作るものへ
第7回 2018/11/19(月) 行為的直観
第8回 2018/11/26(月) 絶対矛盾的自己同一
第9回 2018/12/ 3(月) 歴史的身体
第10回 2018/12/10(月) 最晩年の宗教論

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	小坂 国継
肩書き	日本大学名誉教授
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士。専攻分野は、宗教哲学・近代日本思想・比較思想。著書に、『西田幾多郎の思想』『西洋の哲学・東洋の思想』(講談社)、『西田幾多郎』『東洋的な生きかた』『鏡のなかのギリシア哲学』(ミネルヴァ書房)、『西田哲学の基層』『明治哲学の研究』(岩波書店)など。