大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・誰もが知っている名画を取り上げ、その作品に込められた意味を読み解いていきます。
・美術作品の多くは、その時代の技法や様式に則して制作されていることを学びましょう
・美術史においては、必ずその作品に影響を与えた先行作が問題になることを学びましょう。
・作品のジャンルや主題、モティーフといった作品理解のための基本用語を学びましょう。
・タイトルやサイン等、現代の絵画の常識が昔の絵画には通用しないことを理解しましょう。
・名画とされる作品が、その後の作品に与えた影響力の大きさを確認しましょう。

【講義概要】
美術鑑賞に理屈はいらない、感性さえあれば大丈夫と思ってはいないでしょうか。国も時代も違う泰西名画を鑑賞するには、それなりの知識が必要です。本講座では毎回メインとなる1作品を取り上げ、徹底的に読み解きながら、美術史や美術鑑賞の基礎を学んでいきます。たった1つの作品ですが、影響を受けた先行作から派生作、さらには、文学や映画、サブカルなどの他分野への影響までを視野に、その作品世界を理解することで、美術鑑賞の楽しさを知る入門講座です。

【各回の講義予定】
第1回 2018/ 1/30(火) ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』と裸体画の古典復興
第2回 2018/ 2/13(火) ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』と肖像画のルネサンス
第3回 2018/ 2/20(火) ラファエッロの『エゼキエルの幻視』と天使の絵画
第4回 2018/ 2/27(火) ミケランジェロの『システィーナ礼拝堂天井画』と旧約聖書の絵画

【ご受講に際して】
◆西洋絵画の映像を鑑賞しながら、読み解いていく入門講座ですので、どなたでも受講可能です。
◆美術用語や専門的な術語については、解説および資料を用意しますので、美術の知識がなくても大丈夫です。
◆メインとなる作品は1点ですが、影響関係にある様々な絵画を鑑賞しながら、解説していきます。
◆文学や映画、コミック、アニメなどのサブカルなど、多彩な分野からもアプローチしますので、これまで美術に興味のなかった方もふるってご参加ください。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『名画の読み方　怖い絵の謎を解く 』（新人物往来社）（ISBN:978-4404040060）
『「天使」の名画』（青幻舎）（ISBN:978-4861524745）
『ミケランジェロの世界』（新人物往来社）（ISBN:978-4404042392）
『名画　絶世の美女　ヌード』（KADOKAWA）（ISBN:978-4046003546）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	平松 洋
肩書き	美術評論家、フリーキュレーター
プロフィール	1962年岡山生まれ。企業美術館学芸員として数多くの展覧会を手がける。その後フリーランスとなり、国際展や企画展のチーフ・キュレーターとして活躍。現在は、主に執筆活動を行い、美術書を刊行。『名画の謎を解き明かすアトリビュート・シンボル図鑑』『「天使」の名画』『名画 絶世の美女』シリーズ他、著書多数。