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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-09-23 / 文学 / 学内講座コード:330110

文学作品にみる武蔵野II 昭和の文学から

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
9月30日(金)~12月 2日(金)
講座回数
8回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
30
その他
ビジター価格 21,773円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・武蔵野・JR中央線沿線には、明治以降多くの文学者が住み、さまざまな場所が作中に描かれて来ました。昭和になり、次第に都市化の中で変貌していった武蔵野・中央線沿線ですが、現在その光景は、言葉でそれを綴った文学作品の中にこそ息づいていると言えるでしょう。そこに住む人々の意識やドラマも、場所との関わりで意味付けられます。そうした実態を、具体的に明らかにしていきます。
・武蔵野を描く文学、中央線ゆかりの代表的な作品を辿りつつ、その魅力に新たな照明を与えていきます。

【講義概要】
明治・大正の作品を辿った春学期に引き続き、昭和・戦後の文学を扱っていきます。今回は、その中で忘れることのできない井伏鱒二と太宰治を中心にして、その文学の魅力を明らかにしたいと思います。井伏鱒二と言えば、荻窪の名がすぐ思い浮かべられますが、その周辺には、多くの若い文学者も集まりました。新潮文庫にも入っている『荻窪風土記』を材料に、そうした中央線作家群像を紹介します。太宰の短篇には、中央線が背景になったものも多く、その代表作を辿ることは、戦後という時代に対する中央線の役割を考えることにつながります。文庫で読める『ヴィヨンの妻』などを対象に、太宰の文学における場所の感覚を読みとっていきたいと思います。
一昨年秋は編集者の大村彦次郎さん、昨年秋は作家の三田誠広さんをゲストにお迎えし、ご自身と武蔵野の文学、中央線の文学とのつながりを中心に、2回お話しをうかがってきました。今年の秋は、詩人としてH氏賞を、小説『高円寺純情商店街』で直木賞を受けている、ねじめ正一さんをお招きし、2回(10/21、28)お話しをうかがいます。ご期待下さい。
【主な講義内容】
昭和における中央線の変容 / 井伏鱒二を取り巻く作家群像 /『荻窪風土記』の世界 /
私と中央線の文学 / 太宰治が描く中央線 /『ヴィヨンの妻』の面白さ

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 9/30(金) 昭和における中央線の変容
第2回 2016/10/ 7(金) 井伏鱒二を取り巻く作家群像
第3回 2016/10/14(金) 『荻窪風土記』の世界
第4回 2016/10/21(金) 私と中央線の文学・その1
第5回 2016/10/28(金) 私と中央線の文学・その2
第6回 2016/11/11(金) 太宰治が描く中央線・その1
第7回 2016/11/18(金) 太宰治が描く中央線・その2
第8回 2016/12/ 2(金) 『ヴィヨンの妻』の面白さ

備考

【テキスト・参考図書】
テキスト
『荻窪風土記』(新潮文庫)(ISBN:978-4101034089)
『走れメロス』(新潮文庫)(ISBN:978-4101006062)
『ヴィヨンの妻』(新潮文庫)(ISBN:978-4101006031)

講師陣

名前 中島 国彦
肩書き 早稲田大学名誉教授
プロフィール 1946年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了、博士(文学)。公益財団法人日本近代文学館専務理事。日本近代文学専攻。著書『近代文学にみる感受性』(筑摩書房)、『夏目漱石の手紙』(共著、大修館書店)など。岩波書店版『白秋全集』『荷風全集』編集委員。
名前 ねじめ 正一
肩書き 詩人、作家
プロフィール 作家・詩人。1948年生まれ。81年、詩集「ふ」で第31回H氏賞。89年、小説「高円寺純情商店街」で第101回直木賞を、2008年小説「荒地の恋」で第3回中央公論文芸賞。小説に「長嶋少年」、「認知の母にキッスされ」ほか著書多数。「わがままいもうと」、「ぼくらのウソテレビ」など、児童書、絵本も書いている。
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