大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・シェイクスピアの『ヴェニスの商人』の概要と背景などを知る。
・これまでの映画や舞台の歴史と特色、上演の見どころ、翻訳の特色などを知る。

【講義概要】
シェイクスピア没後400年を記念して、早稲田大学としては初めての試みである早稲田の学生によるシェイクスピアの『ヴェニスの商人』を上演します(ただし、通常の上演より短い形で装置も使わない「リーディング」という形式で上演します)。本講座はこの上演と連携して、劇の解説に加え、学生による舞台を演出してくれます文学座の西川信廣氏のお話を聞き、4回目にはこの舞台を観て頂きます。また、今回の舞台は、早稲田大学文学部の創設者であり、シェイクスピアの全訳を始めて成し遂げた坪内逍遥訳で行う点も早稲田らしいユニークなところです。400年記念というめったには出会えない年の特別な企画は、恐らくみなさんの記憶に残るものとなることと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2016/11/ 9(水) 演出家・西川信廣氏による舞台の解説
第2回 2016/11/16(水) 『ヴェニスの商人』という劇の特色
第3回 2016/11/30(水) 『ヴェニスの商人』の舞台と映画の変遷
第4回 2016/12/14(水) 『ヴェニスの商人』を観る(場所:小野記念講堂)

【ご受講に際して】
◆この講座は全4回の講座となります。第1回から第3回は教室における講義、第4回は早稲田大学小野記念講堂にて『ヴェニスの商人』の舞台鑑賞となります。
◆チケット代は無料です。◆鑑賞席は選べません。
◆詳細は第1回の講座でお知らせいたします。

名前	冬木 ひろみ
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。2008年度英国ケンブリッジ大学客員研究員。専門分野はイギリス演劇、特にシェイクスピア。編著書に『ことばと文化のシェイクスピア』(早大出版部)、『シェイクスピアの広がる世界』(彩流社)などがある。

名前	西川 信廣
肩書き	演出家(文学座所属)
プロフィール	東京都生まれ。1986年文化庁派遣芸術家在外研修員としてイギリスに滞在。受賞歴は紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞ほか、多数。最近の劇団公演に「殿様と私」「セールスマンの死」など。 劇団公演以外にも、「黒革の手帖」「マイ・フェア・レディ」「嵐が丘」など幅広く活躍。日本劇団協議会会長。日本演出者協会理事。