講座詳細情報
申し込み締切日:2016-08-17 / 宗教・哲学:その他教養 / 学内講座コード:120508
インド仏教のすすめ 無我をめぐる討論
- 開催日
- 8月24日(水)~ 9月14日(水)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 13:30~15:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,386円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 16,546円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・『アビダルマコーシャ・バーシュヤ(倶舎論)』最終章「破我品」の読解
・人格の主体は不必要であり,その様なものの存在に固執することは有害であると云う教説の是非の理解
【講義概要】
ヴァスバンドゥ(世親 ca. 400-480A.D.)の主著『アビダルマコーシャ・バーシュヤ』の末尾に追加された,人格主体実在論への詳細な理論的批判からなる一章,いわゆる「破我品」を紐ときます.その論述からいくつかの主題を取りだして解説をくわえながら,その著者の「無我」の論証の特色をさぐります.また討論の構成の分析を通じて,その論証がどの様な宗教的源泉から生いたち,どの様な思想的基盤のうえに成りたっているのかをあきらかにしていきます.
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 8/24(水) 感官と対境と識
第2回 2016/ 8/31(水) 仏教内の人格主体論
第3回 2016/ 9/ 7(水) 恒常か持続か
第4回 2016/ 9/14(水) 個体持続の特殊な転変
・『アビダルマコーシャ・バーシュヤ(倶舎論)』最終章「破我品」の読解
・人格の主体は不必要であり,その様なものの存在に固執することは有害であると云う教説の是非の理解
【講義概要】
ヴァスバンドゥ(世親 ca. 400-480A.D.)の主著『アビダルマコーシャ・バーシュヤ』の末尾に追加された,人格主体実在論への詳細な理論的批判からなる一章,いわゆる「破我品」を紐ときます.その論述からいくつかの主題を取りだして解説をくわえながら,その著者の「無我」の論証の特色をさぐります.また討論の構成の分析を通じて,その論証がどの様な宗教的源泉から生いたち,どの様な思想的基盤のうえに成りたっているのかをあきらかにしていきます.
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 8/24(水) 感官と対境と識
第2回 2016/ 8/31(水) 仏教内の人格主体論
第3回 2016/ 9/ 7(水) 恒常か持続か
第4回 2016/ 9/14(水) 個体持続の特殊な転変
備考
【ご受講に際して】
◆サンスクリット原典からの翻訳を土台として講義が組みたてられますので、基本的な教理事項の原語の理解にも配慮がなされます。ただしサンスクリットの語学的な知識は不要です。
◆中国経由ではない、オリジナルの仏教に関心をお持ちの方々や古代世界のなかの普遍的な思想に興味をお持ちの方々を対象としています。
◆サンスクリット原典からの翻訳を土台として講義が組みたてられますので、基本的な教理事項の原語の理解にも配慮がなされます。ただしサンスクリットの語学的な知識は不要です。
◆中国経由ではない、オリジナルの仏教に関心をお持ちの方々や古代世界のなかの普遍的な思想に興味をお持ちの方々を対象としています。
講師陣
名前 | 齋藤 直樹 |
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肩書き | 早稲田大学講師 |
プロフィール | 1962年東京都出身。早稲田大学第一文学部人文専修卒業後、同大学院文学研究科東洋哲学専攻博士課程単位取得満期退学。マールブルク・フィリップス大学外国語文献学専攻にてPh.D.取得。著書『Das Kompendium der moralischen Vollkommenheiten』 (Indica et Tibetica 38)、論文「ダルマの自性」「転変としての世界」「ナーガールジュナの馬」等がある。研究主題はインド仏教における概念的諸対立の解消の方法。 |