大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・大航海時代における地理上の探索とそれが当時の世界観に与えた影響に関して理解を深めます。
・当時の伝説や科学の発展、そしてそれらと宗教の関連に関して学んでゆきます。

【講義概要】
キリスト教的な世界観に支配されていた大航海時代、アメリカは学識者の悩みの種でした。聖書によれば世界はノアの洪水により生き物全てが一度死滅しています。その後、ノアの箱舟が漂着したアルメニアの山脈を中心として、再び地上に生命があふれるようになります。それでは、人間をはじめとする動物はどのように海で隔絶された新大陸へと渡ったのでしょうか。人々はこの問題を解くため様々な思索を巡らします。それはまた、聖書的世界観からの脱却の過程であると同時に、人類学の夜明けでもありました。この講座では、大航海時代の世界探検が当時の世界観に及ぼした影響について学んでゆきたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 8/24(水) 大航海時代─新大陸発見と世界の拡大
第2回 2016/ 8/31(水) 新大陸発見とその余波
第3回 2016/ 9/ 7(水) 新大陸先住民北欧起源論─初期の人類学
第4回 2016/ 9/14(水) 宗教と懐疑─アダム以前の人類─

名前	山本 大丙
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	1969年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専門分野はオランダ史、思想史。