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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-05-25 / 芸術・文化:その他教養 / 学内講座コード:310407

岩佐又兵衛の絵画 ― 浮世絵の源流を探る ―

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
6月 1日(水)~ 6月22日(水)
講座回数
4回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
9,461円
定員
35
その他
ビジター価格 10,886円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
江戸時代には、岩佐又兵衛(1578-1650)こそが浮世絵の元祖だと考えられていました。菱川師宣(?-1694)以降の、いわゆる浮世絵よりもよほど浮世絵らしい、そういう画を描き始めたのが又兵衛だと信じられていたのです。実際にそうであれば、彼は日本の画家の中でも最も重要なひとりといえるでしょうし、もっと多くの人に認識されていいはずです。現在の研究に基づき彼の画業について、理解を深めることを目標にします。

【講義概要】
画像を映写しつつ話します。又兵衛のレパートリーは広く、作品も数多く現存しますが、代表的な作例を中心に4つのテーマを設けます。およそ年代順にもなっています。

(1)日本の風俗画の歴史の分水嶺というべき位置にあるのが舟木本「洛中洛外図」(東京国立博物館)です。それはどういう意味かを説明します。「豊国祭礼図」(徳川美術館)にも触れます。

(2)故事人物図、走獣図、歌仙絵のうち、「金谷屏風」と呼ばれる押絵貼屏風に貼られていた「梓弓図」(文化庁)を中心に、又兵衛がいかに伝統的な主題に対してひねりを効かせているかを解説します。

(3)古浄瑠璃を絵画化した長大な絵巻群の中から、「堀江物語絵巻」(京都国立博物館ほか)、「山中常盤」(MOA 美術館)、「上瑠璃」(MOA 美術館)のおもしろさについて考えます。

(4)又兵衛自身が手掛けたと見なされる風俗画「花見遊楽図」、又兵衛工房の作と思われる「湯女図」(MOA 美術館)を論じて、江戸の浮世絵に大いなる遺産を残したといえる又兵衛の画業を総括します。

備考

【ご受講に際して】
◆舟木本「洛中洛外図」は、東京国立博物館のウェブサイト「e国宝」で詳細な画像が見られますので、これを利用して下さい。もちろん、この屏風を含めて関係する作品が展示される機会は見逃さないようにお勧めします。

講師陣

名前 佐藤 康宏
肩書き 東京大学教授
プロフィール 東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京国立博物館、文化庁美術工芸課を経て現職。放送大学客員教授。日本美術史、特に江戸時代の絵画史を専攻。著書に『講座日本美術史』(共著、東京大学出版会)、『伊藤若冲』(東京美術)、『日本美術史』(放送大学教育振興会)などがある。
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