大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
日本美術をもっと身近に楽しむための基礎知識を、一年間かけてお話しします。古代から現代までの代表的な作品や作家に親しみ、技法や用語、主題、時代背景などを学んで日本美術への理解を深めていきましょう。

【講義概要】
この講座では絵画を中心に、彫刻、工芸、建築など日本美術史上の様々な名品を取り上げます。最初の4回は絵巻や屏風といった形態ごとに鑑賞のポイントを、5回目以降は時代の流れを概観し、歴史的背景や作品が制作された意図などを解説します。また、海外文化との影響関係や比較を通して、日本美術の特質を考えてみましょう。初心者の方向けの授業ですが、最新の研究成果や展覧会情報なども随時ご紹介していく予定です。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/12(火) 作品のかたちと観かた1―絵巻・画巻
第2回 2016/ 4/19(火) 作品のかたちと観かた2―屏風
第3回 2016/ 4/26(火) 作品のかたちと観かた3―障壁画
第4回 2016/ 5/10(火) 作品のかたちと観かた4―掛軸
第5回 2016/ 5/17(火) 先史・古代のかざりと祈り
第6回 2016/ 5/24(火) シルクロードと仏教
第7回 2016/ 5/31(火) 浄土と地獄
第8回 2016/ 6/ 7(火) 王朝文学と絵画
第9回 2016/ 6/14(火) 鎌倉彫刻と肖像画・縁起絵巻
第10回 2016/ 6/21(火) 水墨画と異国趣味
第11回 2016/10/ 4(火) 描かれた都市
第12回 2016/10/11(火) 天下人の造形
第13回 2016/10/18(火) 画派の継承と展開
第14回 2016/10/25(火) 琳派の美術
第15回 2016/11/ 1(火) 江戸琳派と工芸意匠
第16回 2016/11/ 8(火) 写実へのまなざし
第17回 2016/11/15(火) 十八世紀の京都画壇
第18回 2016/11/22(火) 浮世絵と版本
第19回 2016/11/29(火) 文明開化と「美術」の形成
第20回 2016/12/ 6(火) 日本美術の今とこれから

名前	新江 京子
肩書き	早稲田大学講師・國學院大学講師
プロフィール	東京都生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程満期退学。専門分野は日本絵画史、特に近世の京都画壇。論文に「若冲画と大岡春卜の画譜―版本学習と「物に即する」画の考察」『美術史』第161冊(2006年)、「伊藤若冲の歌仙絵を読み解く」『美術史研究』50冊(2012年)ほか。