大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
『平家物語』は、日本の大きな歴史的転換期を描き出した軍記物語です。日本人の感性や考え方がとてもよくわかる物語であり、また後世の文芸に多大な影響を与えた物語です。この物語世界を堪能することを第一の目的とします。

【講義概要】
『平家物語』の全巻を通読します。本年度はその3年目です。巻6「嗄声(しわがれごえ)」のあたりから読み始めます。木曾義仲の挙兵、倶利伽羅峠合戦、そして平家の都落ち、さらには木曾義仲の最期、そして一の谷合戦と、よく知られた場面が続きます。本年度からの受講でも、おわかりいただけると思います。

【ご受講に際して】
◆本年度は、全巻通読の3年目ですが、本年度からの受講でも支障はありません。◆毎回、教科書6ページほどを読み進めます。◆昨年まで指定していたテキスト『平家物語 覚一本 全』(旧版)をお持ちの方は、それを使用して頂いて構いません。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『平家物語 覚一本 全 改訂版』（武蔵野書院）（ISBN:978-4-8386-0650-4）

【備考】
【パンフレット訂正】
扱う題材につきまして、パンフレットには巻三「医師問答」から、と記載されておりましたが、
正しくは上記のとおり巻六「嗄声」のあたりからとなります。

名前	大津 雄一
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	早稲田大学大学院修了。早稲田大学教授。専門分野は日本中世文学、軍記物語。主な著書に『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房)、『新日本古典文学全集 曽我物語』(共著 小学館)、『平家物語大事典』(共編著 東京書籍)、『平家物語の再誕』(NHK出版)などがある。