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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-01-09 / 文学:芸術・文化 / 学内講座コード:340403

少年・寺山修司の秘密

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
1月16日(土)~ 3月 5日(土)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
11,826円
定員
30
その他
ビジター価格 13,608円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
短歌から出発した寺山修司は、その「私性の拡散と回収」という方法をもって、文学、放送、映画、演劇とあらゆるジャンルにその才能を発揮、現代芸術を席巻し、烈しく時代を挑発し続けた。本講座では、新たに発見された資料をもとにその表現の秘密を探り、その虚構と真実に迫る。過去は抹殺すべきか、再生すべきか。実際に起こらなかったことも、歴史のうちであるのか。私たちにとって「記憶の修正」は、はたして可能であるのか?

【講義概要】
寺山修司の最期の言葉はこうだ。「私は肝硬変で死ぬだろう」「だからと言って墓は建てて欲しくはない。私の墓は、私のことばであれば充分」。そう、言葉は人の体の中で、根を張り枝を育て葉を繁らせてゆく。与えられた命を豊かにするものそれが言葉だ。生前の寺山と交流。死後は「寺山修司追悼短歌絶叫コンサート〈望郷〉」を通して、その言葉の真実を叫び続けてきた講師が、その来歴に併走しつつ、「記憶と再生」をテーマにした時間論を展開してゆく。

【主な講義内容】
[第1回]寺山修司とは誰か?
出生から死に至るまでの、その実人生の来歴を通して寺山修司の虚像と実像に迫る。

[第2回]実際に起こらなかったことも歴史のうちか?
青森空襲、疎開、父の戦死、母との離別等、変転する幼少年時に、寺山少年が書き遺した新資料を手がかりに寺山芸術誕生の秘密を探る。

[第3回]チエホフ祭、寺山少年の悲しみ
昭和29年春、青森高校卒業。短歌作品「チエホフ祭」(第2回「短歌研究50首詠」)でデビュー。虚構に秘めた18歳の悲しみ、その謎を解く。

[第4回]記憶の修正は可能か?
歌集『血と麦』『田園に死す』、詩集『李康順』等を通して、寺山が発した「私とは誰か?」に肉迫する。

[第5回]虚構と真実
最終詩「懐かしのわが家」、絶筆「墓場まで何マイル」等をテキストに、寺山修司の生涯の夢と真実に出会う。

備考

【ご受講に際して】
◆テキストは毎回配付します。

講師陣

名前 福島 泰樹
肩書き 歌人、文芸評論家
プロフィール 早稲田大学第一文学部卒業。歌集27冊の他、著書に『福島泰樹全歌集』(河出書房新社)、『中原中也 帝都慕情』(NHK出版)など多数。肉声の回復を求めて「短歌絶叫コンサート」を創出、1300ステージをこなす。NHKのテレビ番組等でナレーションを担当。
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