大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
ギリシャ・ペルシャの影響を強く受けた大乗仏教は、西域、ホータン、クチャ、さらに敦煌から長安、洛陽に東漸し、八宗が成立した。この中国仏教が日本に伝来し、仏教文化が花開くことになった。その精華の究明。

【講義概要】
ガンダーラ地方から中国に伝えられた仏教は笠法護、羅什三蔵、法顕三蔵、玄奘三蔵などの翻訳により中国に広まった。中でも、世界遺産となった敦煌の莫高窟や龍門や曇岡の仏教仏術は目を見張るものである。この45年間を要してシルクロードの現地調査をしてきた成果をふまえ、生命かけで天竺に法を求めた中国の三蔵法師。天竺から中華に仏法を伝えた人々の覚悟を、この講義を通して探っていきたい。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/12(火) ブッダの死と仏舎利信仰
第2回 2016/ 1/19(火) 初期の経典の成立
第3回 2016/ 1/26(火) 六波羅密経般若経の成立
第4回 2016/ 2/ 2(火) アショカ王の仏教受容と伝道師
第5回 2016/ 2/ 9(火) ガンダーラ仏教の発生と仏塔
第6回 2016/ 2/16(火) シルクロードの仏教美術
第7回 2016/ 2/23(火) 世界遺産敦煌、龍門、曇岡
第8回 2016/ 3/ 1(火) 八宗の成立とその教え

名前	田中 成明
肩書き	国際マンダラ協会会長
プロフィール	1947年生まれ。宗立伝灯学院卒。1968年高幡不動尊金剛寺に出家得度。後京都大覚寺、奈良薬師寺で学ぶ。1970年から1975年までインドで修行。1978年渡米、ニューヨークに曼荼羅寺開設。1982年からEUに伝道し欧米の大学で仏教と書道の講座をもっている。著書『神通力』『密教の神髄』『虚空藏求聞持法』など多数。書家。