大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
家柄が良く、地盤を持ち、豊富な資金力を有していれば、乱世に一人の英雄として時代の大舞台で活躍できますが、そのまま天下を手に入れられるわけではありません。どういう構造なのか、司馬遷の史眼を読みます。

【講義概要】
秦の天下統一は、B.C.210年の始皇帝の死によって大崩壊し、やがて項羽と劉邦の争いが続きます。その戦争には劉邦が勝ちますが、その時代に斉の地に田儋、その従弟田栄、その弟の田横の三人がいました。秦の天下統一で滅ぼされた斉の国の名家で、新の統一後も地元の有力者の家です。世の世なら彼らがあらたな天下統一者になりえたかもしれませんが、時代の歯車は彼らを思わぬ方向へと誘いました。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/ 8(金) 導入
第2回 2016/ 1/15(金) 田儋列伝の読解(1)
第3回 2016/ 1/22(金) 田儋列伝の読解(2)
第4回 2016/ 1/29(金) 田儋列伝の読解(3)
第5回 2016/ 2/ 5(金) 田儋列伝の読解(4)
第6回 2016/ 2/12(金) 田儋列伝の読解(5)
第7回 2016/ 2/19(金) 田儋列伝の読解(6)
第8回 2016/ 2/26(金) まとめ

名前	渡辺 精一
肩書き	中国文学者
プロフィール	國學院大學大学院博士後期課程単位修了。中国文学、日中比較文学を専攻。著書『三国志人物事典』『新訳三国志』『ビジュアル版史記物語』『反三国志』(以上講談社)『全論諸葛孔明』『三国志英雄伝』『諸子百家』(以上小学館)『素書』(明徳出版社)など多数。