大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
地中海世界の建築の歴史上、重要な建築が建設された背景・目的・方法、すなわち、その建築を産み出した文化・社会・政治・軍事的背景、その文脈の中で何を意図して建設されたのか、また、その構法や構造の理解をめざします。

【講義概要】
宮崎駿監督の『紅の豚』の舞台として知られ、近年、わが国でもアドリア海に面した風光明媚な観光地として脚光を浴び始めたクロアチア。一部がヴェネツィア共和国領でもあったことからイタリア建築の影響を受けた豊かな建築遺産の蓄積もあります。今回の講座ではヴェネツィアから出発し、古代ローマ皇帝の宮殿跡が町となったスプリト、世界遺産都市ドブロヴニクなどクロアチア諸都市を紹介します。

【各回の講義予定】
第1回 2015/10/ 1(木) 海洋帝国の港ヴェネツィア
第2回 2015/10/ 8(木) 港湾要塞都市ザダル
第3回 2015/10/15(木) 坂の町シベニク
第4回 2015/10/29(木) 迷宮都市トロギル
第5回 2015/11/ 5(木) 宮殿跡からできた都市スプリト
第6回 2015/11/19(木) アドリア海の真珠ドブロヴニク

名前	中島 智章
肩書き	工学院大学准教授
プロフィール	東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て、現在、工学院大学建築学部准教授。著訳書『図説 キリスト教会建築の歴史』、『図説バロック 華麗なる建築・音楽・美術の世界』(河出書房新社)他。2005年日本建築学会奨励賞受賞。