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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-08-12 / 自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:320707

日本の火山を科学する

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
8月19日(水)~ 9月 9日(水)
講座回数
4回
時間
10:30~12:00
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
9,461円
定員
30
その他
ビジター価格 10,886円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
2011年の東日本大震災以来、日本列島は「明日にも巨大地震や火山の大噴火が起こる」というような風潮で満たされている。演者はこれを「マグニチュード(M)9シンドローム」と呼んでいる。行政も、メディアも、研究者も「想定外の事象」と言い訳しないために、考えられる最悪の事象、あるいはそれ以上の地震や火山噴火を想定し、広報している。では本当に近い将来(たとえば5年以内に)日本列島でそんな噴火が起こる可能性があるのだろうか。「富士山噴火説」もその一つであるが、現在富士山直下に活動するマグマだまりは確認されていない。研究者の中には最後の噴火(宝永4年、1707年)から300年以上が経過しているから噴火は近いと自説を述べる人がいる。しかし、噴火の源となるマグマの存在については何も言及しない。火山噴火は地下にある高温のガス(水蒸気)やマグマが地表に噴出する現象である。したがってそのメカニズムを理解しておけば、無責任な研究者の発言に惑わされることもなくなる。火山噴火現象に対し、正しい知識を持つことを目指す。

【講義概要】
(1)日本列島の火山分布を概観し、過去の火山噴火の例を見ながら、そのメカニズムを詳述する。
(2)2014年9月に発生した御嶽山の噴火(水蒸気爆発)は60名以上の死者・行方不明者を出した。水蒸気爆発を予知することは難しいと云われた。水蒸気爆発はもちろん、すべての火山噴火を予知する手法は確立されていない。御嶽山の噴火を例に火山噴火の予知の現状について述べる。
(3)富士山の噴火は本当に近いのか?過去の噴火、現在の観測結果などから富士山の噴火について考える。
(4)火山噴火は甚大な災害をもたらすとともに、人間に対し多くの恩恵を与えてくれる。過去の噴火を見ながら火山との共生を考える。

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『日本の火山を科学する』(サイエンス・アイ新書)(952円)(ISBN:978-4797361308)

講師陣

名前 神沼 克伊
肩書き 国立極地研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
プロフィール 1937年生まれ。理学博士。東京大学大学院修了後、東大地震研究所に入所。地震や火山噴火予知の研究に携わる。極地研究所異動後は、研究主体を極地の固体地球物理に移す。越冬2回を含む15回南極に赴き、南極に二つの地名(「カミヌマクラッグ」、「カミヌマブラフ」)をもつ。著書に『地震学者の個人的な地震対策』(三五館)など多数。
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