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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-07-03 / 文学 / 学内講座コード:320109

7人の「国民作家」と近代日本 その愛憎と作品世界

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
7月10日(金)~ 9月11日(金)
講座回数
8回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
30
その他
ビジター価格 21,773円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
夏目漱石、谷崎潤一郎、三島由紀夫、遠藤周作、村上春樹などの近代の代表的な作家たちは「国民作家」とも見なされるが、それは彼らの作品に「日本」や「日本人」の姿が明瞭に捉えられているからである。その様相を追いつつ、近代日本のあり方とそれに向き合う作家の個性を明らかにしたい。

【講義概要】
明治から現代に至る近代文学の歴史のなかに登場し、幅広い読者の心をつかんだ代表的な作家たちは、いずれもその時代の日本という自国、日本人という自民族のあり方に批判的な眼を向け、それを作品に盛り込んできた。しかしそうした営みをおこなうことは同時に日本への愛着の表現でもあり、その愛憎の二面性を動機として作品を生み出してきた作家たちがいつしか「国民作家」と見なされるようになる。そのなかでも夏目漱石、谷崎潤一郎、三島由紀夫、遠藤周作、大江健三郎、司馬遼太郎、村上春樹という七人を取り上げ、彼らの作品における日本と日本人がどのように表象され、どのような問題性がそこに見出されるのかを明らかにしていきたい。

【主な講義内容】
国民作家とは。表象される日本 ― 夏目漱石 / 異性愛神話への懐疑 ― 谷崎潤一郎 /
戦後日本への憤り ― 三島由紀夫 / 風土としての宗教 ― 遠藤周作 / 民主主義の逆説 ― 大江健三郎 /
テクノロジーとしての近代 ― 司馬遼太郎 / 「60年代」との距離 ― 村上春樹

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/10(金) 国民作家とは。表象される日本 ― 夏目漱石1
第2回 2015/ 7/17(金) 表象される日本 ― 夏目漱石2
第3回 2015/ 7/31(金) 異性愛神話への懐疑 ― 谷崎潤一郎
第4回 2015/ 8/ 7(金) 戦後日本への憤り ― 三島由紀夫
第5回 2015/ 8/21(金) 風土としての宗教 ― 遠藤周作
第6回 2015/ 8/28(金) 民主主義の逆説 ― 大江健三郎
第7回 2015/ 9/ 4(金) テクノロジーとしての近代 ― 司馬遼太郎
第8回 2015/ 9/11(金) 「60年代」との距離 ― 村上春樹

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『村上春樹と夏目漱石 ― 二人の国民作家が描いた〈日本〉』(祥伝社新書)(820円)(ISBN:978-4396112431)
『三島由紀夫 作品に隠された自決への道』(祥伝社新書)(820円)(ISBN:978-4396113001)

講師陣

名前 柴田 勝二
肩書き 東京外国語大学教授
プロフィール 1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程修了。博士(文学)。明治から平成に至る近代文学を中心として、日本文学を幅広く研究している。著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』、『漱石のなかの〈帝国〉――「国民作家」と近代日本』、『中上健次と村上春樹』などがある。
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