講座詳細情報
申し込み締切日:2015-04-11 / 自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:310708
極地の自然を科学する ここまでわかった北極・南極
- 開催日
- 4月18日(土)~ 6月13日(土)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 18,922円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 21,773円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【目標】
北極と南極はともに「極地」と呼ばれている。北極では数千年前から人類が居住しており、1000年以上前から富を求めた人間の活動があった。捕鯨や狩猟は18世紀末から行われていたが、南極大陸への本格的なアプローチは20世紀になってからである。両極での科学的調査は19世紀末の第1回国際極年に始まるが、南極では1957年の国際地球観測年以来、ようやくその厚いベールが剥がされてきた。南極での調査や観測が進むに従い、両極には多くの共通点とともに、大きな違いがあることも分かってきた。両極を対比しながら地球の極地の自然観や地球システムの中での極地の役割などを述べる。
【講義概要】
北極にはスバールバル条約があり日本も批准している。この条約によって北緯80度付近に位置するスバールバル諸島での科学的調査の自由が保証されている。従って日本はスバールバル諸島のニーオルスンにある観測拠点以外は、北極圏に領土を有する国々との共同によりいろいろな分野の科学的調査を実施してきている。南極には南極条約があり、日本も原署名国の一つで、昭和基地を中心に科学的調査を自由に実施している。日本が南極観測や北極調査に積極的に参加するようになったのは、20世紀後半からである。「継続は力なり」の言葉の通り南極観測は50年以上、北極も25年以上の歴史があり、多くの成果を得ている。それらの一部を紹介してゆく。
【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/18(土) 極地概観
第2回 2015/ 4/25(土) 北極海と南極大陸
第3回 2015/ 5/ 9(土) 極地の氷床から解読する地球環境の過去と未来
第4回 2015/ 5/16(土) 南極と北極の寒さ ― オゾンホールの出現 ―
第5回 2015/ 5/23(土) 極地のオーロラ ― 両極での同時観測 ―
第6回 2015/ 5/30(土) 極地の生命現象(1)海洋生態系
第7回 2015/ 6/ 6(土) 極地の生命現象(2)陸上生態系
第8回 2015/ 6/13(土) 極地への観光旅行
北極と南極はともに「極地」と呼ばれている。北極では数千年前から人類が居住しており、1000年以上前から富を求めた人間の活動があった。捕鯨や狩猟は18世紀末から行われていたが、南極大陸への本格的なアプローチは20世紀になってからである。両極での科学的調査は19世紀末の第1回国際極年に始まるが、南極では1957年の国際地球観測年以来、ようやくその厚いベールが剥がされてきた。南極での調査や観測が進むに従い、両極には多くの共通点とともに、大きな違いがあることも分かってきた。両極を対比しながら地球の極地の自然観や地球システムの中での極地の役割などを述べる。
【講義概要】
北極にはスバールバル条約があり日本も批准している。この条約によって北緯80度付近に位置するスバールバル諸島での科学的調査の自由が保証されている。従って日本はスバールバル諸島のニーオルスンにある観測拠点以外は、北極圏に領土を有する国々との共同によりいろいろな分野の科学的調査を実施してきている。南極には南極条約があり、日本も原署名国の一つで、昭和基地を中心に科学的調査を自由に実施している。日本が南極観測や北極調査に積極的に参加するようになったのは、20世紀後半からである。「継続は力なり」の言葉の通り南極観測は50年以上、北極も25年以上の歴史があり、多くの成果を得ている。それらの一部を紹介してゆく。
【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/18(土) 極地概観
第2回 2015/ 4/25(土) 北極海と南極大陸
第3回 2015/ 5/ 9(土) 極地の氷床から解読する地球環境の過去と未来
第4回 2015/ 5/16(土) 南極と北極の寒さ ― オゾンホールの出現 ―
第5回 2015/ 5/23(土) 極地のオーロラ ― 両極での同時観測 ―
第6回 2015/ 5/30(土) 極地の生命現象(1)海洋生態系
第7回 2015/ 6/ 6(土) 極地の生命現象(2)陸上生態系
第8回 2015/ 6/13(土) 極地への観光旅行
備考
【ご受講に際して】
◆2014年度春学期講座「南極の自然を科学する」と一部内容が重なります。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『地球環境を映す鏡 南極の科学 ― 氷に覆われた大陸のすべて』(講談社ブルーバックス)(900円)(ISBN:978-4062576598)
『みんなが知りたい南極・北極の疑問50』(ソフトバンククリエイティブ)(952円)(ISBN:978-4797360011)
『北極と南極の100不思議』(東京書籍)(1,500円)(ISBN:978-4487799404)
◆2014年度春学期講座「南極の自然を科学する」と一部内容が重なります。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『地球環境を映す鏡 南極の科学 ― 氷に覆われた大陸のすべて』(講談社ブルーバックス)(900円)(ISBN:978-4062576598)
『みんなが知りたい南極・北極の疑問50』(ソフトバンククリエイティブ)(952円)(ISBN:978-4797360011)
『北極と南極の100不思議』(東京書籍)(1,500円)(ISBN:978-4487799404)
講師陣
名前 | 神沼 克伊 |
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肩書き | 国立極地研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授 |
プロフィール | 1937年生まれ。理学博士。東京大学大学院修了後、東大地震研究所に入所。地震や火山噴火予知の研究に携わる。極地研究所異動後は、研究主体を極地の固体地球物理に移す。越冬2回を含む15回南極に赴き、南極に二つの地名(「カミヌマクラッグ」、「カミヌマブラフ」)をもつ。著書に『地震学者の個人的な地震対策』(三五館)など多数。 |
名前 | 藤井 理行 |
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肩書き | 総合研究大学院大学監事、国立極地研究所名誉教授 |
プロフィール | 東京工業大学理工学部卒業後、名古屋大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。博士(理学)。専門は雪氷学、古気候学、地球環境学。著書に『基礎雪氷学講座(3)氷河』(共編著、古今書院)、『アイスコア ― 地球環境のタイムカプセル』(共編著、成山堂書店)などがある。 |
名前 | 和田 誠 |
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肩書き | 大東文化大学講師、国立極地研究所元教授 |
プロフィール | 名古屋大学大学院理学研究科地球科学(第2類)専攻博士課程中退。博士(理学)。専門は大気科学(雲物理学)。著書に『北極と南極の100不思議』(共著、東京書籍)などがある。日本の南極観測隊(大気・雪氷観測)に3回参加(1979、1988、2000年)。北極圏・スバールバル・ニーオルスンでの大気観測(10数回)。 |
名前 | 佐藤 夏雄 |
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肩書き | 国立極地研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授 |
プロフィール | 東京大学大学院理学系修士課程修了、博士課程中退。理学博士。専門はオーロラ物理学。著書に『南極ってどんなところ?』(共著、朝日新聞社)などがある。日本南極地域観測隊に越冬隊3回(15次隊、22次隊、34次隊)、夏隊1回(29次隊)、外国基地2回(フランス、ソ連)参加。34次隊では隊長兼越冬隊長を務めた。 |
名前 | 伊村 智 |
---|---|
肩書き | 国立極地研究所教授 |
プロフィール | 広島大学大学院理学研究科卒。博士(理学)。専門は極域陸上生態学。第36次越冬隊、42次夏隊、45次越冬隊、49次夏隊、イタリア隊、アメリカ隊、ベルギー隊に参加。第49次日本南極地域観測隊では総隊長(兼夏隊長)を務める。 |