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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-03-30 / 世界史 / 学内講座コード:310303

『史記』とは何か 歴代の思い、近代の誤解、そして実際に書いてあること

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月 6日(月)~ 6月 1日(月)
講座回数
8回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
30
その他
ビジター価格 21,773円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
『史記』は前1世紀の成書以来、歴代の思いを背負ってきた。時代が異なると、その思いも異なってくる。近代の思いは特に違っていた。『史記』は、一般に近代の『史記』観をもって語られる。本講義は、以上の「相違」に焦点を当てる。

【講義概要】
『史記』のおもしろさを述べる場合、多くの論者は列伝をとりあげる。『史記』列伝は戦国時代から漢代の説話を材料とする。こうした説話の物語性をとりさって、史実が検討される。ところが、こうした意味の史実を述べているつもりでも、歴代や近代の思いが災いして、誤読に等しい議論をしていることがある。本講義では、その種の議論を紹介しつつ、どんな経緯で誤解が生じたか、『史記』に「書いてあること」からして史実は本来どうだったか、等を検討する。『史記』の編纂材料も扱う。

【主な講義内容】
『史記』の体裁 ― 常識と異なる中華観、夷狄観 / 武田泰淳の『史記』観と近代 /
『史記』では宇宙の「宇」をどう考えたか / 『史記』の源流1 ― 『左伝』の世界と説話 /
『史記』の源流2 ― 『公羊伝』の体裁と継承 / 『史記』の源流3 ― 時刻の規則性と暦 /
『史記』の源流4 ― 時刻の規則性と音楽 / 『史記』と『漢書』

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 6(月) 『史記』の体裁 ― 常識と異なる中華観、夷狄観
第2回 2015/ 4/13(月) 武田泰淳の『史記』観と近代
第3回 2015/ 4/20(月) 『史記』では宇宙の「宇」をどう考えたか
第4回 2015/ 4/27(月) 『史記』の源流1 ― 『左伝』の世界と説話
第5回 2015/ 5/11(月) 『史記』の源流2 ― 『公羊伝』の体裁と継承
第6回 2015/ 5/18(月) 『史記』の源流3 ― 時刻の規則性と暦
第7回 2015/ 5/25(月) 『史記』の源流4 ― 時刻の規則性と音楽
第8回 2015/ 6/ 1(月) 『史記』と『漢書』

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『中国の歴史(2)都市国家から中華へ』(講談社)(2,600円)(ISBN:978-4062740524)
『あらすじとイラストでわかる秦の始皇帝』(宝島 SUGOI 文庫)(620円)(ISBN:978-4800222282)
※「監修者の言葉」、同125 頁以下の説明、176 頁以下の図などをご参照ください。
『八紘」とは何か』(汲古書院)(20,000円)(ISBN:978-4762929816)※ 図書館でご覧ください。

講師陣

名前 平勢 隆郎
肩書き 東京大学教授
プロフィール 茨城県生まれ。東京大学人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。中国古代に関する研究を進める。『「八紘」とは何か』(汲古書院、2012年)等の専門書執筆の他、『漫画版 世界の歴史2』(集英社文庫、2009年)、『あらすじとイラストでわかる秦の始皇帝』(宝島社、2014年)の監修などをてがける。
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