大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」は完成期の西田哲学のもっとも重要な著作です。この講座では、「絶対矛盾的自己同一」を精読することを通して、西田哲学の核心をつかむことを目標としています。

【講義概要】
論文「絶対矛盾的自己同一」（昭和13年3月）は、西田幾多郎が最終的に到達した立場をもっとも整理された形で叙述したものであり、これ以後、西田はこの絶対矛盾的自己同一の立場から実践・芸術・国家・歴史・科学・数学・生命・宗教など、種々のテーマについて自分の考えを明らかにしていきました。この講座では、いわば西田哲学の精髄ともいうべき本論文の精細を深いレベルで読み解いていきたいと考えています。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 6(月) 西田哲学における「絶対矛盾的自己同一」の位置とその内容
第2回 2015/ 4/13(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(1)
第3回 2015/ 4/20(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(2)
第4回 2015/ 4/27(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(3)
第5回 2015/ 5/11(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(4)
第6回 2015/ 5/18(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(5)
第7回 2015/ 5/25(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(6)
第8回 2015/ 6/ 1(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(7)
第9回 2015/ 6/ 8(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章(8)
第10回 2015/ 6/15(月) 「絶対矛盾的自己同一」第三章、まとめ
第11回 2015/ 9/28(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(1)
第12回 2015/10/ 5(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(2)
第13回 2015/10/12(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(3)
第14回 2015/10/19(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(4)
第15回 2015/10/26(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(5)
第16回 2015/11/ 2(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(6)
第17回 2015/11/ 9(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(7)
第18回 2015/11/16(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(8)
第19回 2015/11/30(月) 「絶対矛盾的自己同一」第四章(9)
第20回 2015/12/ 7(月) 全体のまとめ

名前	小坂 国継
肩書き	日本大学名誉教授
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士。専攻分野は、宗教哲学・日本思想史・比較思想。著書に、『西田幾多郎の思想』『西洋の哲学・東洋の思想』(講談社)、『東洋的な生きかた』(ミネルヴァ書房)、『西田哲学の基層』『明治哲学の研究』(岩波書店)などがある。