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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-04-03 / 文学 / 学内講座コード:100111

くずし字で読む『無名草子』

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月10日(金)~ 6月19日(金)
講座回数
20回
時間
10:40~12:10
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
45,144円
定員
50
その他
ビジター価格 54,432円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
本文だけでなく、『源氏物語』をはじめとする物語や歌集など多くの周辺資料を読み合わせることによって、内容を深く理解することを目指します。また、影印本と翻字した本文のふたつのテキストを使うことにより、くずし字の読み方の基礎が身に付くようにしたいと思います。

【講義概要】
『無名草子』は、我が国初の王朝物語評論の書と言われています。というと、何となく難しく聞こえるかもしれませんが、そういうわけではありません。百歳を越える尼を聴き手として、女房たちがあれこれとおしゃべりをするという趣向です。「この物語のあの人が私は好き」、「あの物語はちょっと嘘っぽいわよね」といった調子です。これは、現代の私たちが、ドラマや映画、若い人ならば漫画やアニメを見て、友人と語り合うときと同じです。読者である私たちは、今から八〇〇年ほど前の女性たちの横に座って、そのおしゃべりに耳を傾けることになります。もちろん、語られる内容は、単なるおしゃべりに終わらないものとなっています。また、この女性たちの話を理解しようとすると、話題に上った『源氏物語』を初めとする物語などにも、自ずと目をとおすことになります。つまり、『無名草子』を窓として、様々な王朝物語や歌集にも触れることができるのです。当時の読者も、私たちと同じように物語や歌集のガイドブックとして、時には生きる指針として、この本を利用していたと考えられます。今回は、散逸物語の評から始めて、過去に生きていた女性たちへの評へと読み進め、最後まで読み通して、改めて『無名草子』という作品について考えてみたいと思います。

備考

【テキスト・参考図書】
テキスト
『字典かな』(笠間書院)(380円)(ISBN:978-4305000002)※『字典かな』に類する本をお持ちの方は、新たに購入する必要はありません。
『無名草子 水府明徳会彰考館蔵(笠間影印叢刊43)』(笠間書院)(1,600円)(ISBN:978-4305402431)
『校註 無名草子』(笠間書院)(1,700円)(ISBN:978-4305603074)

講師陣

名前 渡邉 裕美子
肩書き 立正大学准教授
プロフィール お茶の水女子大学文教育学部卒業後、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程退学(研究指導修了による)。博士(文学)。専門分野は、和歌文学、中世文学。著書に、『新古今時代の表現方法』(笠間書院、角川源義賞受賞)、『歌が権力の象徴になるとき―屏風歌・障子歌の世界』(角川学芸出版)など。
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