大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
名人、上手と言われた演者の残された映像や音を観賞し、落語の面白さにアプローチしていきます。観賞の前後には詳細な解説を行ない、落語を観る時にどうしたらよいのかといった点にはじまり、より広く深く落語を楽しんでいくためのコツまで、落語を多角的に知り、楽しむための術を自然と身につけることを目標としていきます。

【講義概要】
ここ数年、日本を代表する文化として再注目されている「落語」。一度は聴いてみたいけれど、どこで、何を、どんな風に聴けばいいのか分からないという人も多いかと思います。本講座では、毎回の詳しい解説とともに、名人による名作・名演を映像や音で観賞し、知っておけば、より落語を楽しむことのできる、落語の歴史から各演目の背景や時代と風俗、そして落語から知り得る他人に話せる薀蓄といったものにまで迫り、落語を学ぶばかりでなく、みなさんと一緒に落語の世界を楽しんでいきます。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 1/ 8(木) 落語の中の世界（1）～もう一度知りたい落語の世界
第2回 2015/ 1/15(木) 落語の中の世界（2）～江戸落語と上方落語の相違点
第3回 2015/ 1/22(木) 落語の歴史（1）～巨匠・三遊亭圓朝の登場
第4回 2015/ 1/29(木) 落語の歴史（2）～明治の珍芸四天王とその芸
第5回 2015/ 2/ 5(木) 落語の歴史（3）～人情噺の衰退と滑稽噺の隆盛
第6回 2015/ 2/12(木) 落語の中の世界（3）～熊さんが暮らした長屋の様子
第7回 2015/ 2/19(木) 落語の中の世界（4）～八っつぁんが選んだ江戸の商売
第8回 2015/ 2/26(木) 落語の中の世界（5）～古典落語と新作落語

【ご受講に際して】
◆講義内容は2014年度春学期と異なる内容です。継続の方も改めてご受講いただけます。

名前	瀧口 雅仁
肩書き	芸能史研究家、恵泉女学園大学講師
プロフィール	新聞・雑誌等で寄席・演芸評、演劇評を執筆。主な著書として『噺家根問』『落語の達人』(彩流社)、『平成落語論』(講談社現代新書)、『落語を観るならこのDVD』(ポット出版)、編著に『八代目正蔵戦中日記』(青蛙房)。CD「現役落語家名演集」(ポニーキャニオン、コロムビア)の監修・解説も担当。