検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2015-01-23 / 日本史 / 学内講座コード:241123

近世の有識故実 公家文化にみる装束と年中行事

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
1月30日(金)~ 2月13日(金)
講座回数
3回
時間
10:30~12:00
講座区分
数回もの 
入学金
8,000円
受講料
7,000円
定員
30
その他
ビジター価格 8,000円
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【目標】
有識故実という言葉は、我々を王朝文化華やかな平安時代のイメージへといざなってくれます。今日、我々が有識故実に基づくものとして目にする公家装束や女房装束、様々な年中行事のその多くは、一面において確かに日本古代にその淵源を求めうるものです。しかしながら、古代・中世の公家たちが磨き上げた有識故実の学問は、それが花開いた京都を著しく衰退させた応仁・文明の乱を経験することで大きな断絶を経験しました。知識の根幹となる典籍、それに基づいて作られた装束・調度・殿舎、さらにはそうしたものを作り上げる技術自体までもが継承の危機に瀕したのです。
戦国期・織豊政権期の動乱を経て、江戸時代の安定の世を迎え、有識故実の学問は、考証による復古という大きな流れの中で様々な試行錯誤を繰り返しながらも、再び豊かな実を結ぶ事となります。そしてその成果は西欧化を推し進めた近代日本の社会の中においても重要な役割を果たすことになるのです。
有識故実の学問体系は、律令制下における朝廷の恒例・臨時の公事を滞りなく遂行するための知の体系であり、翻ってみれば各時代による政治体制の変化を経験しながらも、それに柔軟に対応しながら継承されてきました。有識故実とは先例墨守の世界ではなく、極めて柔軟かつ豊かな広がりも持つものであることを、実際の装束などに触れ具体像を画きながら理解できるようにすることを目標とします。

【講義概要】
古代以来の有識故実研究の流れを文化史の流れの中で紹介し、応仁の乱後における江戸時代の有識故実研究の展開を当時の時代背景と併せて確認します。公家装束などを構成するそれぞれの部分について、考証による復古の様子などについて、残されてきた様々な絵画・工芸・染織資料との対照を試み、現在使われている公家装束の実際の着装を行います。また、我々に身近な年中行事の起源と今日までの変遷を、公家文化の流れの中で紹介します。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 1/30(金) 「有識故実」とはなにか、という切り口で古代以来、現代に及ぶその研究の流れを文化史的側面から紹介します。
第2回 2015/ 2/ 6(金) 衣冠・束帯と呼ばれる公家装束を実際に着装し、その歴史的変遷を紹介します。
第3回 2015/ 2/13(金) 身近な年中行事と公家文化との接点を紹介し、次世代に継承されていく有職故実の姿を考えていく。

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『有識故実図典』(吉川弘文館)

講師陣

名前 田中 潤
肩書き 東京文化財研究所研究補佐員・公益財団法人?川記念財団特別研究員
プロフィール 1978年生まれ。学習院大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。現在、学習院大学・お茶の水女子大学・杉野服飾大学非常勤講師、立教大学兼任講師、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所研究補佐員。第7回徳川奨励賞受賞。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.