大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
国の重要伝統的建造物群保存地区をはじめとする歴史的町並みの景観にどんな魅力が有るのか?伝統的建築の懐かしい和風意匠の美しさや、文化財としての町家と史跡景観などの特色を発見しながら歩く方法を、町の種類別に会得する。

【講義概要】
開発と近代化の中で失われて行く古い町並みが見直され、歴史的町並みを保存・再生・活用しようという動きが各地に広まっている。この講座では、国の重要伝統的建造物群保存地区制度や地方自治体の条例等で保存・整備されている歴史的町並みの景観的魅力を、映像を通してお伝えしたい。2014年度は町の種類別に町並み見学のための予備知識(歩き方・見方)をお話している。今期は前期で扱わなかった、商家町・信仰の町・農山村集落・産業の町を取り上げ、原則として毎回代表例1か所(動画映像で詳しく解説)と、類似例2か所(短編動画や写真資料で簡単に解説)をご紹介する。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 1/16(金) ［商人町］ 代表例：柳井市古市金屋（山口県）　その他：近江八幡（滋賀県）・村田（宮城県村田町）
第2回 2015/ 1/23(金) ［信仰の町］ 代表例：富田林（大阪府富田林市）　その他：善光寺門前町（長野県長野市）・二見（三重県）
第3回 2015/ 1/30(金) ［農山村集落］ 代表例：青鬼（長野県白馬村）　その他：白川村荻町（岐阜県）・米沢市法泉町（山形県）
第4回 2015/ 2/ 6(金) ［産業の町1］ 代表例：内子町八日市護国（製蝋町・愛媛県内子町）　その他：大田市大森銀山（鉱山町・島根県）・行田（足袋生産・埼玉県）
第5回 2015/ 2/13(金) ［産業の町2・まとめ］
代表例：湯浅（醸造町・和歌山県湯浅町）
後半:様々な町並みの分類のまとめと補足

【ご受講に際して】
◆補講の場合は、2/20に実施します。
◆今期より巡検は行いません。

名前	藤島 幸彦
肩書き	早稲田大学講師、綜芸文化研究所所長
プロフィール	東京都出身。1988年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学、85年同大学教育学部助手。現在、教育学部講師。自営の綜芸文化研究所所長として建築・文化財研究に従事。日本生活文化史学会理事。日本建築学会会員。専攻:日本建築文化史。著書:『京都の町家』(風土デザイン研究所)、『町家点描』(学芸出版社)等。