大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
新自由主義を解明することを通じ、現代経済への理解を深める。

【講義概要】
新自由主義は反ケインズ主義、反マルクス主義を謳い文句として1970年代以降の世界経済を主導してきた。日本にかんしては規制緩和論、構造改革論という形で「日本型経営」を解体するようにして経済政策の基本理念となってきた。しかし新自由主義は世界経済にリーマン・ショックを、日本経済にはデフレ不況を引き起こしてもいる。本講ではその理念・理論・政策・歴史を講じる。

【各回の講義予定】
第1回 2014/11/ 5(水) 新自由主義とは何か ― サッチャーとレーガン ―
第2回 2014/11/12(水) 経済思想の中の新自由主義 ― ケインズから現代まで ―
第3回 2014/11/19(水) 新自由主義の幻像 ― ハイエクとフリードマン ―
第4回 2014/11/26(水) 金融自由主義と金融危機 ― 中南米危機からリーマン・ショックまで ―
第5回 2014/12/ 3(水) 日本における新自由主義 ― 構造改革からTPPへ ―

名前	松原 隆一郎
肩書き	東京大学教授
プロフィール	1979年東京大学工学部卒業、1985年東京大学大学院経済学研究科単位取得退学、現在は東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は経済思想・社会経済学。主要著書に『日本経済論―「国際競争力」という幻想』(NHK出版新書)『ケインズとハイエク―貨幣と市場への問い』 (講談社現代新書)などがある。