大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
16世紀に黄金期を迎えたヴェネツィアの絵画は西洋美術史の中でも中心的な存在の一つです。それがどのような状況で生み出されたのか、そして後世にどのような影響を及ぼしたのかをスライドを鑑賞しながら理解します。

【講義概要】
ジョヴァンニ・ベッリーニ、ティツィアーノやティントレットなどわが国でもよく知られた画家を毎回一人選び、その作品をスライドで鑑賞しながら、それらがどのような文脈で制作されたのか、また当時のヴェネツィア社会の特殊性や近代美術の原点としての意味を探ってみようと思います。さらに研究として、取り上げた作家の作品の中から代表的なものを一つ選び、それをさまざまな角度から分析するという美術史的な手続きについても解説いたします。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 7/16(水) 15世紀ヴェネツィアの絵画;その社会的背景
第2回 2014/ 7/23(水) 15世紀最大のヴェネツィア画家ジョヴァンニ・ベッリーニ
第3回 2014/ 7/30(水) 詩情の画家ジョルジョーネ
第4回 2014/ 8/ 6(水) ヴェネツィアの奇想画家カルパッチョ
第5回 2014/ 8/20(水) ヴェネツィア絵画の王ティツィアーノ
第6回 2014/ 8/27(水) 宗教画の演出家ティントレット
第7回 2014/ 9/ 3(水) 華麗なる宴の画家ヴェロネーゼ

【備考】
※パンフレット記載のクラスコードに間違いがあります。
(誤)211408→(正)221408

名前	諸川 春樹
肩書き	多摩美術大学教授
プロフィール	東京大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期修了。著書『西洋美術の主題物語』(美術出版社)『西洋絵画史入門』(美術出版社)『西洋美術館』(小学館)、訳書:レーヴィン『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』(岩波書店)バーク『時代の目撃者』(中央公論美術出版)クルシンスキー『モディリアニ』(岩波書店)他。