大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
南極大陸は20世紀前半までは探検の世界であった。1957年の国際地球観測年を契機に、未知の大陸に科学のメスが入るようになった。しかし南極での科学的成果はしばしば探検的成果と混同され、またそのような傾向のある研究者も少なくない。南極が未知の大陸から科学的に解明されてきた過程と成果を詳述する。

【講義概要】
南極は地球上の一地域であるという点に視点を置く。その視点に立ち、南極で起こっている自然現象が地球上でどのような振る舞いをしているか、また南極だけに見られる現象、南極だから解明できつつある現象などについても述べる。南極での研究成果の多くは、越冬生活の期間に得られた諸データによるところが多い。講義の合間合間に、南極での越冬生活についても言及する。講義が終わった段階で受講者が「自然は大きく人間は小さい、己は小さく南極は大きい」の境地が実感される内容を目指す。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/12(土) 南極と北極
第2回 2014/ 4/19(土) 未知の大陸への挑戦-南極観測-
第3回 2014/ 4/26(土) 氷の大陸-南極-
第4回 2014/ 5/10(土) オーロラの科学-オーロラが起こる仕組みと南極と北極のオーロラ比較-
第5回 2014/ 5/17(土) オゾンホールの発見-地球環境と南極-
第6回 2014/ 5/24(土) 極地の氷床から解読する地球環境の過去と未来-南極氷床とグリーンランド氷床-
第7回 2014/ 5/31(土) 隕石を探す-南極三大発見の先駆け-
第8回 2014/ 6/ 7(土) 南極の陸上生態系-極限の生物たち-
第9回 2014/ 6/14(土) 活火山・エレバスに挑む-国際協力-
第10回 2014/ 6/21(土) 南極は人類の持ち物-南極観光-

【テキスト・参考図書】
参考図書
『地球環境を映す鏡 南極の科学―氷に覆われた大陸のすべて』（講談社ブルーバックス）（900円）（ISBN:4062576597）
『みんなが知りたい南極・北極の疑問50』（ソフトバンククリエイティブ）（952円）（ISBN:4797360011）
『北極と南極の100不思議』（東京書籍）（1，500円）（ISBN:4487799406）

名前	神沼 克伊
肩書き	国立極地研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
プロフィール	－

名前	藤井 理行
肩書き	総合研究大学院大学監事
プロフィール	－

名前	佐藤 夏雄
肩書き	国立極地研究所名誉教授
プロフィール	－

名前	伊村 智
肩書き	国立極地研究所教授
プロフィール	－

名前	和田 誠
肩書き	大東文化大学講師、国立極地研究所元教授
プロフィール	－

名前	小島 秀康
肩書き	国立極地研究所教授
プロフィール	－