大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
この講義では、(1)「生きがい」という言葉に込めてきた日本人の「生き方観」(の変化)を歴史的に明らかにした上で(2)明治以降の日本で複雑に枝分かれしてきた社会的価値を「生き方」という視点から整理することを目指します。

【講義概要】
「生きがい」という言葉に見られる日本人の思考習慣からするならば、日本人は自らの生き方を社会との関わりから意識するという心の働きを日常的に維持してきた、と思われます。ただ、生きがいという言葉に込める日本人の思いは歴史的に変化をしてきたという事実から判断すると、日本人がどのような社会との関わりを望ましいと看做してきたかは大きく様変わりしてきたようです。この講義では、日本人の生き方と社会との関わりについて、歴史的に、そして比較文化的に、論じてみたいと思っています。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/11(金) 生き方観の社会学（1）生きがいのある生き方とは?
第2回 2014/ 4/18(金) 生き方観の社会学（2）生きがいの歴史ー生きがいと近代社会
第3回 2014/ 4/25(金) 生き方観の社会学（3）生きがいの比較文化
第4回 2014/ 5/ 9(金) 生き方観の社会学（4）生きがいと個人的幸福
第5回 2014/ 5/16(金) 生き方観の社会学（5）生きがいという社会的価値
第6回 2014/ 5/23(金) 生きがいと共生（1）生きがいの相互理解
第7回 2014/ 5/30(金) 生きがいと共生（2）社会・経済格差と生きがい
第8回 2014/ 6/ 6(金) 生きがいと共生（3）生きがいに見る自立と依存
第9回 2014/ 6/13(金) 生きがいと共生（4）個人の自由選択と生きがい
第10回 2014/ 6/20(金) 生きがいと共生（5）生きがいと社会的責任

【テキスト・参考図書】
参考図書
『生きがいの社会学-高齢社会における幸福とは何か』（弘文堂）（2，000円）（ISBN:4335550820）
『生きがいについて（神谷美恵子コレクション）』（みすず書房）（1，600円）（ISBN:4622081814）
『人生に生きる価値を与えているものは何か-日本人とアメリカ人の生きがいについて』（三和書籍）（3，300円）（ISBN:4916037340）

名前	和田 修一
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	－