大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
哺乳類のからだには進化の経過を語る構造がそこここに見られます。本講座ではそれらに目を配りながら、「哺乳類とは何か」「脊椎動物とはどのような歴史を経てきているのか」、などについて考えてみたいと思います。

【講義概要】
哺乳類を含む脊椎動物は今から5億年以上前に海で誕生しました。4億年ほど前になると、陸に上がって生活するものも現れ、ついには哺乳類が生まれます。また、哺乳類は陸上でよりよく生活できるように進化したにもかかわらず、海に戻っていったヘソまがりもいます。そんな哺乳類(脊椎動物)進化の歴史を、まずは発生学的観点から考察します。そして分子生物学全盛の現代において、カビが生えそうなほど古典的な肉眼解剖学の所見に基づく比較解剖学を柱に、哺乳類のあり方を考えていきます。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/10(木) 脊椎動物とは
第2回 2014/ 4/17(木) 哺乳類の基本体制
第3回 2014/ 4/24(木) 陸の哺乳類
第4回 2014/ 5/ 8(木) 海の哺乳類
第5回 2014/ 5/29(木) 見学会:国立科学博物館で見る哺乳類
第6回 2014/ 6/ 5(木) 体の体制や構造から考える動物の進化

【ご受講に際して】
見学会では、入館料(600円、65歳以上無料)および交通費は別途実費ご負担となります。また見学会は、現地集合・現地解散です。移動には時間がかかりますので、前後に時間の余裕をお持ちください。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『脊椎動物デザインの進化』（海游舎）

名前	山田 格
肩書き	国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ グループ長
プロフィール	－