大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
宗教改革からフランス革命までの近世のヨーロッパの歴史を概観しながら「近代ヨーロッパの原型」が形作られる過程について理解を深めることが、講義の狙いです。近世のヨーロッパ諸国の歴史的歩みを、政治・外交・宗教・文化・経済・流通など多様な角度から論じます。

【講義概要】
春学期には、「(1)宗教改革とローマ・カトリックの対抗宗教改革」「(2)大航海時代のヨーロッパと外部世界との邂逅」をテーマに、16世紀～17世紀前半にヨーロッパで生じた《宗教と政治をめぐる変動》と《アメリカやアジアへの進出の動き》について考察します。秋学期には、「(3)絶対王政期の国家形成と宮廷文化」「(4)啓蒙思想の普及とフランス革命」をテーマに、17世紀後半～19世紀初頭のヨーロッパ諸国における《政治と文化の変容》について考察します。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/ 7(月) ルターとドイツの宗教改革
第2回 2014/ 4/14(月) 宗教改革の国際的拡大 ―― スイス、フランス、イギリス、オランダ、北欧
第3回 2014/ 4/21(月) ローマ・カトリックの対抗宗教改革と世界各地での宣教活動
第4回 2014/ 4/28(月) 大陸ヨーロッパの宗教戦争 ―― フランスのユグノー戦争、ドイツの30年戦争
第5回 2014/ 5/12(月) 16～17世紀イギリスの政治と宗教 ―― 女王エリザベスの統治期から内乱期へ
第6回 2014/ 5/19(月) 宗教改革と民衆文化
第7回 2014/ 5/26(月) 大航海時代の始まりとヨーロッパ世界の膨張 ―― アメリカとアジアへ
第8回 2014/ 6/ 2(月) ハプスブルク家の版図の広がりとスペインの隆盛
第9回 2014/ 6/ 9(月) オスマン帝国の拡大と東欧世界の変動
第10回 2014/ 6/16(月) 東インド会社とヨーロッパ諸国の海外政策
第11回 2014/ 9/29(月) 絶対王政の確立(1) ―― フランス
第12回 2014/10/ 6(月) 絶対王政の確立(2) ―― プロイセンとオーストリア
第13回 2014/10/13(月) ロシアの台頭とポーランド分割
第14回 2014/10/20(月) 絶対王政期の宮廷文化 ―― バロックからロココへ
第15回 2014/10/27(月) 啓蒙思想の普及と18世紀ヨーロッパの市民文化
第16回 2014/11/10(月) 啓蒙専制君主たちの近代化政策 ―― プロイセン、オーストリア、ロシア
第17回 2014/11/17(月) フランス革命の始まり
第18回 2014/12/ 1(月) 対仏大同盟の成立とフランス革命の推移
第19回 2014/12/ 8(月) フランス革命の終焉とナポレオン
第20回 2014/12/15(月) ナポレオン戦争とヨーロッパ諸国のナショナリズム

【ご受講に際して】
・講義概要は、2013年度とほぼ同じです。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『もういちど読む山川世界史』（山川出版社）（1，500円）（ISBN:4634640317）「世界の歴史」編集委員会編
『詳説世界史研究』（山川出版社）（2，381円）（ISBN:4634030276）木下康彦/木村靖二/吉田寅編

名前	蝶野 立彦
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	－