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講座詳細情報

申し込み締切日:2013-04-09 / 世界史:文学 / 学内講座コード:003025

ホメーロス作『イーリアス』を読む  

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
04/10(水) ~ 06/19(水)、
10/02(水) ~ 12/04(水)
講座回数
20
時間
14:45 ~ 16:15
講座区分
通年 
入学金
8,000円
受講料
44,000円
定員
30
その他
分納の場合23000円×2回払い
※入会金については、各種減免制度があります。詳しくはパンフレットをご覧ください。
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

一昨年から始めた全24書を読む講義ですが、今年度は第13書から。いよいよ物語は佳境に入っていきます。
前8世紀の詩人ホメーロスによって集大成された「ギリシア神話」の最古最大な典拠である『イーリアスは』単なる古拙な戦争物語でなく、深い人間洞察、美しい自然描写、高尚な文学性に溢れた第一級の叙事詩です。
キリスト教のように超越一者神でなく、宇宙内在神であるギリシアの神々は人間界の諸々に介在するようでいて、最終的に神は神、人間は人間です。そんな大いなる神々に時に愚弄されながら、古代ギリシア人は決して卑屈になることなく、最期まで「人間らしく」生きます。その強く、哀しく、愛おしい人間群像をじっくり鑑賞します。


人知を超えた存在、不可視な大いなる力、すなわち、おそらくそれが神々の存在であることを身近に感じながら、常に、すべての責任は己にあり、他者転嫁することなく、どんな場合も「人間性」を失わない人間群像の魅力。
『イーリアス』に一貫して流れる「人間主義」はキリスト教化された「ヒューマニズム」ではなく、人間が人間であるということはどういうことか、を根幹から見つめる物語です。そこには勇気も怯懦も、高貴も卑怯も、怠惰も、友愛も、哀れみも、豪胆繊細な人間性のすべてが、そして人間界を取り巻く諸々の善や悪も、余すことなく描かれています。つまりそれが人間であり、それが人間界であるのです。
単に粗筋を追うだけでなく、そうした文学性も重視しながら熟読玩味、なるほど、すべての文学は『イーリアス』から始まることを理解していただけるような講義にしたいと思っています。
テキストは詩情あふれる典雅な呉茂一先生の翻訳を使用しますが、残念ながら絶版のため、該当部分をコピー、配布します。ギリシア神話をもう一歩踏み込んで学習したい方にお勧めです。



備考

●『イーリアス』に関するものであればどの翻訳本でも結構ですので、第12書まで熟読しておいてください。


【お申し込み期日について】
〇お申込み受付は開講日前日17時まで可能です。
〇開講日が近い場合は、お電話にて直接お申し込みください。
 TEL 03-3208-2248
(受付時間:午前9時30分~午後5時(日曜・祝日・休業日を除く))

講師陣

名前 丹羽 隆子
肩書き 東京海洋大学名誉教授  
プロフィール
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