大学公開講座のセカンドアカデミー

繰り返し江戸ブームがおとずれたこともあり、江戸に関する書籍は数多く書店の棚に並んでいます。しかし、手にとってページをめくってみると、内容は玉石混淆で、しかも江戸についてもう少し深く知りたいという知的好奇心を満足させてくれるものは少ないのです。
そこで本講座では、江戸についての1つのテーマのもとに、そのテーマに関する史料を読み進めることで、より深く江戸を理解していくことにしたいと考えております。


江戸でくらす人びとは、さまざまな名所を創り上げていきました。それらの名所は、その内容から3つに分けることができます。
第1に、難病などの、人間の力ではどうしようもないわざわいを除去し、繁昌をもたらしてくれる強力なご利益を約束してくれる神仏。
第2に、中心部では失われていく、自然と交流できるような景勝地。第3に、江戸の繁栄を象徴する繁華街・大店です。
こうした名所の諸相をみていくことで、江戸社会の特徴を明らかにしていこうと思っています。


第１回　日本橋
第２回　中洲の賑わい
第３回　王子田楽と槍の交換
第４回　王子稲荷と狐
第５回　植木市と茅場町薬師
第６回　金町の半田稲荷
第７回　浅草寺

※本講座は2012年度夏講座と同一のテーマで実施します。

名前	加藤　貴
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	－