講座詳細情報
申し込み締切日:2012-09-27 / 芸術・文化:その他趣味:その他教養 / 学内講座コード:830127
寄席演芸 名作・名演鑑賞
- 開催日
- 09/28~12/14(金)
- 講座回数
- 10
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- -
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
落語・講談・浪花節・漫才といった寄席演芸の演目を、名人上手と言われた演者の名演で観賞します。録音、映像を中心にした観賞と詳細な解説によって、より深く、より楽しく観賞出来るようになることを目指します。
落語・講談をはじめ浪花節・漫才・曲芸といった寄席演芸は、多様で洗練された世界を築き上げており、日本芸能全体の中でも独自の地位を占めています。
本講座では寄席演芸の名作と呼ばれる演目について、演じられた画像・録音などで観賞するとともに、その成り立ち、背景になる時代・風俗、演者の芸風、演出上の特徴など、詳しい解説を付して受講者の理解を深めるように計ります。
【1】9/28 橘家橘之助の「たぬき」と寄席の音曲―演目:音曲「たぬき」他―
今岡謙太郎 武蔵野美術大学教授
明治・大正の寄席で「女大名」と呼ばれ、人気と芸で周囲を圧倒した橘家橘之助。その芸を中心に、山田五十鈴が演じた映像などを交え、寄席の女性芸人や、現在でも重要ないろどりとなっている寄席音曲の芸についてお話したいと思います。
【2】10/5 講談の「曽我物語」―演目:「曽我物語」他―
今岡謙太郎 武蔵野美術大学教授
現在ではあまり印象が強くありませんが、かつて「曽我物語」は「伊達騒動」「義士伝」と並ぶポピュラーかつ重い演目として講談師の間で取り扱われてきました。今回はよく演じられる「紋尽くし」以外の部分にも注目し、「曽我物語」と講談の関係についてお話したいと思います。
【3】10/12 圓生の廓噺―演目:「ミイラ取り」 演者:三遊亭圓生―
山本 進 芸能史研究家
定評のあった六代目三遊亭圓生師の廓噺のうちから、今回は『ミイラ取り』を取り上げます。
道楽者の若旦那、堅い一方の大旦那、どこまでも倅には甘いおふくろさん、主人思いの飯炊きの権助、出入りの鳶頭など、大店をめぐる人間模様が、派手で賑やかな遊里・吉原の風情を背景に描き出される、古典落語の名作を、圓生の名演で鑑賞します。
【4】10/19 五代目小さんの職人噺―演目:「大工調べ」「青菜」 演者:五代目柳家小さん―
吉田章一 芸能史研究家
江戸の町人の職業は職人と商人が中心でした。そのうちで特に大工と左官が火事の多い江戸では羽振りを利かせ、落語の中でも江戸っ子の中心人物のように扱っています。人間国宝であった五代目柳家小さんが、江戸落語の中で職人をどのように演じたか、得意演目から鑑賞しましょう。
【5】10/26 寄席の達人達~十代目桂文治―演目:「掛け取り」「無精床」ほか 演者:十代目桂文治―
瀧口雅仁 芸能史研究家
2012年9月に十一代目桂文治が誕生しました。文治という名前は江戸時代にはじまり、東西両方で継承されてきた大名跡です。昭和~平成に活躍した文治は4名いますが、その中から昭和の演芸ブームでは桂伸治という名で顔を売り、2004年に鬼籍に入った十代目桂文治が得意にした高座を、その人柄やエピソード、逸話等を交えて紹介します。
【6】11/9 今、消えつつある音曲漫才―演目:音曲漫才 演者:かしまし娘、横山ホットブラザーズほか―
瀧口雅仁 芸能史研究家
しゃべくり漫才やコント漫才が流行る中、楽器を使って高座を務める「音曲漫才」を演じる漫才師が少なくなってきました。各々が持つテーマ曲にはじまって、本題、エンディングにつながる形は、一つのステージを楽しめる作りを伴っています。この回では、かしまし娘、横山ホットブラザーズ、宮川左近ショウ、玉川カルテットといった東西を代表する音曲漫才を鑑賞します。
【7】11/16 桂米朝の「親子茶屋」を楽しむ―演目:「親子茶屋」―
布目英一 演芸研究家、月刊浪曲発行人、横浜にぎわい座コーディネーター
落語には現代の我々にはあまりなじみのない風物も描かれています。お座敷遊びもその一つです。関西独特のお茶屋での遊びが描かれている「親子茶屋」を鑑賞し、上方落語の魅力に迫ります。
【8】11/30 桂枝雀の「軒づけ」を楽しむ―演目:「軒づけ」―
布目英一 演芸研究家、月刊浪曲発行人、横浜にぎわい座コーディネーター
桂枝雀は義太夫や浪曲などの語り物や音曲にも造詣が深かったことでも知られています。義太夫を描いた上方独特の噺である「軒づけ」を鑑賞し、枝雀と上方落語の魅力に迫ります。
【9】12/7 日本の近代化と演芸―演目:「佐倉義民伝」他―
金井隆典 早稲田大学講師
明治の新時代、日本人は否応なくそれまでと全く違った環境の中で生活し、行動していかなくてはなりませんでした。新時代を迎えた日本人の姿や思想がいかに演芸に反映していったか。「佐倉義民伝」などそうした面で特徴的な演目を幾つかとりあげ、鑑賞を通して日本あるいは日本人の近代化と寄席芸との関係を考えてみたいと思います。
【10】12/14忠臣蔵の世界―演目:「四段目」「中村仲蔵」 演者:林家正雀―
林家正雀 噺家
噺の中の忠臣蔵を取り上げて、「四段目」と「中村仲蔵」を聞いて頂きたく存じ升。師匠彦六の芸についても語ってみたいと思い升。
落語・講談をはじめ浪花節・漫才・曲芸といった寄席演芸は、多様で洗練された世界を築き上げており、日本芸能全体の中でも独自の地位を占めています。
本講座では寄席演芸の名作と呼ばれる演目について、演じられた画像・録音などで観賞するとともに、その成り立ち、背景になる時代・風俗、演者の芸風、演出上の特徴など、詳しい解説を付して受講者の理解を深めるように計ります。
【1】9/28 橘家橘之助の「たぬき」と寄席の音曲―演目:音曲「たぬき」他―
今岡謙太郎 武蔵野美術大学教授
明治・大正の寄席で「女大名」と呼ばれ、人気と芸で周囲を圧倒した橘家橘之助。その芸を中心に、山田五十鈴が演じた映像などを交え、寄席の女性芸人や、現在でも重要ないろどりとなっている寄席音曲の芸についてお話したいと思います。
【2】10/5 講談の「曽我物語」―演目:「曽我物語」他―
今岡謙太郎 武蔵野美術大学教授
現在ではあまり印象が強くありませんが、かつて「曽我物語」は「伊達騒動」「義士伝」と並ぶポピュラーかつ重い演目として講談師の間で取り扱われてきました。今回はよく演じられる「紋尽くし」以外の部分にも注目し、「曽我物語」と講談の関係についてお話したいと思います。
【3】10/12 圓生の廓噺―演目:「ミイラ取り」 演者:三遊亭圓生―
山本 進 芸能史研究家
定評のあった六代目三遊亭圓生師の廓噺のうちから、今回は『ミイラ取り』を取り上げます。
道楽者の若旦那、堅い一方の大旦那、どこまでも倅には甘いおふくろさん、主人思いの飯炊きの権助、出入りの鳶頭など、大店をめぐる人間模様が、派手で賑やかな遊里・吉原の風情を背景に描き出される、古典落語の名作を、圓生の名演で鑑賞します。
【4】10/19 五代目小さんの職人噺―演目:「大工調べ」「青菜」 演者:五代目柳家小さん―
吉田章一 芸能史研究家
江戸の町人の職業は職人と商人が中心でした。そのうちで特に大工と左官が火事の多い江戸では羽振りを利かせ、落語の中でも江戸っ子の中心人物のように扱っています。人間国宝であった五代目柳家小さんが、江戸落語の中で職人をどのように演じたか、得意演目から鑑賞しましょう。
【5】10/26 寄席の達人達~十代目桂文治―演目:「掛け取り」「無精床」ほか 演者:十代目桂文治―
瀧口雅仁 芸能史研究家
2012年9月に十一代目桂文治が誕生しました。文治という名前は江戸時代にはじまり、東西両方で継承されてきた大名跡です。昭和~平成に活躍した文治は4名いますが、その中から昭和の演芸ブームでは桂伸治という名で顔を売り、2004年に鬼籍に入った十代目桂文治が得意にした高座を、その人柄やエピソード、逸話等を交えて紹介します。
【6】11/9 今、消えつつある音曲漫才―演目:音曲漫才 演者:かしまし娘、横山ホットブラザーズほか―
瀧口雅仁 芸能史研究家
しゃべくり漫才やコント漫才が流行る中、楽器を使って高座を務める「音曲漫才」を演じる漫才師が少なくなってきました。各々が持つテーマ曲にはじまって、本題、エンディングにつながる形は、一つのステージを楽しめる作りを伴っています。この回では、かしまし娘、横山ホットブラザーズ、宮川左近ショウ、玉川カルテットといった東西を代表する音曲漫才を鑑賞します。
【7】11/16 桂米朝の「親子茶屋」を楽しむ―演目:「親子茶屋」―
布目英一 演芸研究家、月刊浪曲発行人、横浜にぎわい座コーディネーター
落語には現代の我々にはあまりなじみのない風物も描かれています。お座敷遊びもその一つです。関西独特のお茶屋での遊びが描かれている「親子茶屋」を鑑賞し、上方落語の魅力に迫ります。
【8】11/30 桂枝雀の「軒づけ」を楽しむ―演目:「軒づけ」―
布目英一 演芸研究家、月刊浪曲発行人、横浜にぎわい座コーディネーター
桂枝雀は義太夫や浪曲などの語り物や音曲にも造詣が深かったことでも知られています。義太夫を描いた上方独特の噺である「軒づけ」を鑑賞し、枝雀と上方落語の魅力に迫ります。
【9】12/7 日本の近代化と演芸―演目:「佐倉義民伝」他―
金井隆典 早稲田大学講師
明治の新時代、日本人は否応なくそれまでと全く違った環境の中で生活し、行動していかなくてはなりませんでした。新時代を迎えた日本人の姿や思想がいかに演芸に反映していったか。「佐倉義民伝」などそうした面で特徴的な演目を幾つかとりあげ、鑑賞を通して日本あるいは日本人の近代化と寄席芸との関係を考えてみたいと思います。
【10】12/14忠臣蔵の世界―演目:「四段目」「中村仲蔵」 演者:林家正雀―
林家正雀 噺家
噺の中の忠臣蔵を取り上げて、「四段目」と「中村仲蔵」を聞いて頂きたく存じ升。師匠彦六の芸についても語ってみたいと思い升。
備考
※パンフレット記載の日程より担当講師が一部変更となっております。
11/9 (誤)布目英一:桂枝雀の「軒づけ」を楽しむ → (正)瀧口雅仁:寄席の達人達
11/16(誤))瀧口雅仁:寄席の達人達 → (正)瀧口雅仁:今、消えつつある音曲漫才
11/30(誤)瀧口雅仁:今、消えつつある音曲漫才 →(正)布目英一:桂枝雀の「軒づけ」を楽しむ
11/9 (誤)布目英一:桂枝雀の「軒づけ」を楽しむ → (正)瀧口雅仁:寄席の達人達
11/16(誤))瀧口雅仁:寄席の達人達 → (正)瀧口雅仁:今、消えつつある音曲漫才
11/30(誤)瀧口雅仁:今、消えつつある音曲漫才 →(正)布目英一:桂枝雀の「軒づけ」を楽しむ
講師陣
名前 | 今岡 謙太郎他 |
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肩書き | 武蔵野美術大学教授 |
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