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申し込み締切日:2017-04-09 / 経済:その他教養 / 学内講座コード:110706

「会社」を離れて眺めれば 悲喜こもごもの歴史から「株式会社」問題を考える

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月11日(火)~ 6月20日(火)
講座回数
10回
時間
10:40~12:10
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
29,183円
定員
30
その他
ビジター価格 33,557円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・株式会社が登場してから400年余。伝統的だった「協同組織」を押しのけ、ソ連型の「中央統制経済」をはねのけ、今や、今日の経済社会の真ん中に座り続けています。確かに、株式会社は、一方ではそのダイナミズムで新しい経済社会を生み出しましたが、他方では過ちを繰り返してきました。株式会社に勤めている間は、身贔屓等もあり、なかなか公平な見方になれないのが実情です。しかし、一歩「会社」を離れて眺め返せば、そこにどんな実像がみられるのかに迫ります。

【講義概要】
 株式会社は、勅許に基づいた時(西暦1600年直後)から設立の自由化が進み、今日では設立登記で済んでいます。その所有者である株主は、協同組織に特有だった「無限」責任を逃れて「有限」責任の世界に収まってリスクに賭け、さまざまな経済変革を担い、今日の国際経済を作り上げる主役でした。しかし、その歴史は悲喜こもごもです。このコースでは、前回(2015年春期)と異なり、「負」の側面に焦点を当てます。東インド会社の横暴、アダム・スミスの懸念、株式会社の肥大化、そして、21世紀に入っても大きな企業不正が続いています。イトマン事件とメインバンク、東芝問題と企業ガバナンスの例を取り上げ、最後に、企業経済の長期停滞論に焦点を当てます。また、株式会社として歴史のある日本郵船の歴史博物館(横浜)(入館料等実費別途必要)を見学し、国際的な企業活動も学ぶ予定です。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 4/11(火) 企業の姿としての株式会社
第2回 2017/ 4/18(火) 最初の株式会社である「東インド会社」のさまざまな側面
第3回 2017/ 4/25(火) 株式会社批判
第4回 2017/ 5/ 9(火) 株式会社の資本構成
第5回 2017/ 5/16(火) 21世紀に入ってからの問題
第6回 2017/ 5/23(火) 株式会社の国際的な活動 (1)
第7回 2017/ 5/30(火) 株式会社の国際的な活動 (2)
第8回 2017/ 6/ 6(火) それでも企業の内容はよく分からない(企業ガバナンスの実態:1990年代のイトマン事件)
第9回 2017/ 6/13(火) まだよく分からない企業ガバナンス(もう一つの実態:2015年の東芝問題)
第10回 2017/ 6/20(火) フリーディスカッション

備考

【ご受講に際して】
◆使い慣れている(世界)地図帳と(手帳程度の)世界史年表を適宜ご持参いただくと便利です。
◆5/30に日本郵船歴史博物館(横浜)の見学を予定しています。(現地集合・解散)入館料等実費が別途必要になります。日程は変更になる場合があります。


参考図書
『岡崎哲二「経済史の教訓」(3章のみ)』(ダイヤモンド社、2002年)(ISBN:4-478-22003-4)江戸時代以降の経営史
『浅田實「東インド会社─巨大商業資本の盛衰─」』(講談社現代新書、1989年)(ISBN:4-06-148959-3)単なる企業の域を飛び越えて植民地支配者となったにもかかわらず、解散していった経緯
『栗原脩「コーポレートガバナンス入門」(5章、6章、7章のみ)』(金融財政事情研究会、2012 年)(ISBN:978-4-322-12164-3)企業ガバナンスの正面からの理解

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 北村 歳治
肩書き 早稲田大学名誉教授
プロフィール 東京大学・オックスフォード大学大学院卒。専門は金融経済学。大蔵省等を経て、国際会計・監査の「公益監視委員会」メンバー(2007年~2014年)。著書等に『中央アジア経済』(99年)、『現代のイスラム金融』(08年、共著)、「近年における金融分野の基調的な変化」(14年)、「Two Shock Waves」(16年)等がある。
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