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講座詳細情報

申し込み締切日:2021-06-02 / 日本史 / 学内講座コード:”2111T010

村と百姓の江戸時代

主催:東京都立大学オープンユニバーシティ東京都立大学 オンライン講座(東京都)]
問合せ先
東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
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開催日
6月12日(土)
講座回数
1回
時間
13:00~15:00
講座区分
1回もの 
入学金
3,000円
受講料
3,300円
定員
30
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
今回の講座では、江戸時代の村の仕組みと、百姓たちの暮らしについて考えます。
江戸時代の人口の8割前後は、村に住む百姓身分の人々で占められていました。ですから、彼ら・彼女らの生活実態を知ることなしには、江戸時代を真に理解することはできません。
また、江戸時代の村を知ることは、現在のわれわれの暮らしとも関わりをもっています。今日でも、農村部では日々の生活と生産活動のなかに江戸時代以来の伝統や慣行が息づいていることが少なくありません。都市部に住む人々にあっても、「個人の意見を強く主張するよりも、自分の属する集団の和を重視する」といった、日々の何気ない思考・行動パターンのなかに、村人同士の和を重んじた江戸時代の村人たちの心性と共通する部分を発見することができるのではないでしょうか。

従来の百姓像は、武士に支配されてモノも言えず、年貢の重圧に押しつぶされ、食うや食わずの生活に苦しんだ末に、我慢の限界に達すると百姓一揆をおこして弾圧されるといったものでした。あるいは、質朴ではあるが学問・教養とは無縁で、悪代官と結託した御用商人に手もなくだまされ悲嘆に暮れる存在といったところでしょう。
しかし、こうした百姓イメージは、100パーセント間違いではないにしても、実像からはほど遠いものです。こうした誤ったイメージが横溢する原因はさまざまありますが、村の存在が忘却されていることが原因の1つではないでしょうか。百姓1人1人は非力でも、彼ら・彼女らは村という共同体に結集することによって力を得ました。そして、武士に対しても主張すべきことは主張し、生活水準を向上させ、学問・文化をも享受していたのです。われわれが、江戸時代の村から学ぶべきことは多いのであり、本講座ではその一端をお話しします。
具体的には、講義の前半で、平常時の村における百姓たちの暮らしの特色についてお話しし、後半では甚大な自然災害という非常事態に直面したときの百姓たちの復興への取り組みについてお話しします。

【講座スケジュール】
第1回 06-12 13:00~15:00

備考

単位数:1単位

講師陣

名前 渡辺 尚志
肩書き 一橋大学大学院教授 社会学研究科
プロフィール 博士(文学)。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。今日の日本の基礎を築いた江戸時代の百姓の営みに、常に寄り添いながら研究を重ねている。著書に『百姓たちの幕末維新(草思社)』、『幕末維新期の名望家と地域社会(同成社)』『百姓たちの江戸時代(ちくまプリマ―新書)』『百姓の力』(KADOKAWA)ほか多数。2019年7月『海に生きた百姓たち(草思社)』を上梓。
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