講座詳細情報
申し込み締切日:2011-10-05 / 経営全般:スキル / 学内講座コード:11210011
マーケティング・ゼミナールー『俵屋の不思議』(村松友視著)を読む- 不拡大永続主義の観点から真のビジネス原理を探る!
- 開催日
- 10月12日(水)、10月26日(水)、11月 9日(水)、11月30日(水)、12月14日(水)、12月21日(水)、 1月11日(水)、 1月25日(水)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 19:00~21:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 30,000円
- 定員
- 15
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
講師からのメッセージ
** なぜ拡大成長を望まないのに100年も200年も永続できるのか!
** なぜ先祖代々の教えを守るという保守的姿勢から革新が生み出されるのか!
今回のゼミナールで取り上げる本書は、作家である村松友視氏の書いたドキュメタリー的で伝記的な物語です。それは主人公である佐藤年さんという200年から続く京都の老舗旅館の経営者の話です。伝統ある文化財としての価値を保ちながらの“旅館”という宿泊サービス事業を、悩みながら考えながら経営していく日々の彼女の生活のあり様は、その事業そのものが彼女の全人格を表すところの一つの表徴体として伝わってきます。
この物語の中には、現代のビジネス主体としての企業組織に従事している会長、社長、管理職、一般社員の一人ひとりのすべてが有するべき、その日々の運営に関する意思決定に必要不可欠な“精神”のすべてが入っています。なにしろ、企業の日々の事業のあり様とは、この一人ひとりの精神のあり様の表現行為なのですから。その精神の貧困さの表れを私たちはあの大震災の後の原子力発電所に係わる企業組織の経営トップや管理職の意思決定の中に、あるいは国の所轄官庁組織や政治組織内の人々の対応の中に見出すことができました。まさにいかに巨大であろうと独占的であろうと、この“精神”の崩壊こそが企業組織の崩壊の源になっているのです。
顧客はもちろんのこと、従業員からも取引先からも同業者からも、そして世間からも敬われる企業であることの価値。それは小手先の技術や戦略から生まれるものではありません。人のためのビジネスを行うために人が創り人の心をもって営む組織こそが企業なのであり、そうした価値を生み出し続ければこそ、未来への存続を顧客がそして世間が許してくれるのです。
何のためにビジネスに従事するのか、何がビジネスの本質であるのか、何が利益の源泉であるのか。拡大成長に明け暮れてきた今こそ、本書を読み、私たちの日常のビジネスの維持に必要な“精神”とは何かについて、本書にあふれる多くの至言の一言一言の意味を皆さんと考えていきたいと思います。
(大友純)
【特記事項】
講義概要
■講義は、毎回数名が報告者となって該当部分の報告を行い、この報告と講師による問題提起
をもとに議論を進めるゼミナール方式です。
■テキストは、村松友視著『俵屋の不思議』(幻冬舎)です。また同時に、細田安兵衛著『江戸
っ子菓子屋のおつまみ噺』(慶應義塾大学出版会)も使用する予定です。
■受講料には、書籍代も含まれております。
※テキストは講座開始1週間前までにリバティアカデミー受付でお渡しいたしますので、開
始時までに熟読をお願いいたします。
「俵屋の不思議」
目 次
第1章.職人の世紀末
第2章.「洗い屋」の凄み
第3章.「俵屋」に泊まる
第4章.師走の小火
第5章.「俵屋」七人衆
第6章. アーネスト・サトウの感性
第7章.和紙の気配
第8章.畳と簾の静謐
第9章.京都の水脈
第10章.都の自然観
第11章.骨董屋の眼力
第12章.パリの夢、「俵屋」の夢
第13章.正月支度
第14章.未来の職能集団
第15章.不思議の余韻
あとがき
解説 上坂冬子
講師からのメッセージ
** なぜ拡大成長を望まないのに100年も200年も永続できるのか!
** なぜ先祖代々の教えを守るという保守的姿勢から革新が生み出されるのか!
今回のゼミナールで取り上げる本書は、作家である村松友視氏の書いたドキュメタリー的で伝記的な物語です。それは主人公である佐藤年さんという200年から続く京都の老舗旅館の経営者の話です。伝統ある文化財としての価値を保ちながらの“旅館”という宿泊サービス事業を、悩みながら考えながら経営していく日々の彼女の生活のあり様は、その事業そのものが彼女の全人格を表すところの一つの表徴体として伝わってきます。
この物語の中には、現代のビジネス主体としての企業組織に従事している会長、社長、管理職、一般社員の一人ひとりのすべてが有するべき、その日々の運営に関する意思決定に必要不可欠な“精神”のすべてが入っています。なにしろ、企業の日々の事業のあり様とは、この一人ひとりの精神のあり様の表現行為なのですから。その精神の貧困さの表れを私たちはあの大震災の後の原子力発電所に係わる企業組織の経営トップや管理職の意思決定の中に、あるいは国の所轄官庁組織や政治組織内の人々の対応の中に見出すことができました。まさにいかに巨大であろうと独占的であろうと、この“精神”の崩壊こそが企業組織の崩壊の源になっているのです。
顧客はもちろんのこと、従業員からも取引先からも同業者からも、そして世間からも敬われる企業であることの価値。それは小手先の技術や戦略から生まれるものではありません。人のためのビジネスを行うために人が創り人の心をもって営む組織こそが企業なのであり、そうした価値を生み出し続ければこそ、未来への存続を顧客がそして世間が許してくれるのです。
何のためにビジネスに従事するのか、何がビジネスの本質であるのか、何が利益の源泉であるのか。拡大成長に明け暮れてきた今こそ、本書を読み、私たちの日常のビジネスの維持に必要な“精神”とは何かについて、本書にあふれる多くの至言の一言一言の意味を皆さんと考えていきたいと思います。
(大友純)
【特記事項】
講義概要
■講義は、毎回数名が報告者となって該当部分の報告を行い、この報告と講師による問題提起
をもとに議論を進めるゼミナール方式です。
■テキストは、村松友視著『俵屋の不思議』(幻冬舎)です。また同時に、細田安兵衛著『江戸
っ子菓子屋のおつまみ噺』(慶應義塾大学出版会)も使用する予定です。
■受講料には、書籍代も含まれております。
※テキストは講座開始1週間前までにリバティアカデミー受付でお渡しいたしますので、開
始時までに熟読をお願いいたします。
「俵屋の不思議」
目 次
第1章.職人の世紀末
第2章.「洗い屋」の凄み
第3章.「俵屋」に泊まる
第4章.師走の小火
第5章.「俵屋」七人衆
第6章. アーネスト・サトウの感性
第7章.和紙の気配
第8章.畳と簾の静謐
第9章.京都の水脈
第10章.都の自然観
第11章.骨董屋の眼力
第12章.パリの夢、「俵屋」の夢
第13章.正月支度
第14章.未来の職能集団
第15章.不思議の余韻
あとがき
解説 上坂冬子
備考
【講座をお薦めする方】
企業の経営やマーケティングに興味・関心のある方であればどなたでも参加できます。
【教材】
講座1週間前までに配付します。
企業の経営やマーケティングに興味・関心のある方であればどなたでも参加できます。
【教材】
講座1週間前までに配付します。
講師陣
名前 | 大友 純 |
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肩書き | 明治大学商学部教授 |
プロフィール | 明治大学大学院商学研究科博士後期課程退学。専門はマーケティング戦略論、広告論。食品・化学・自動車・機械メーカーや小売店等の大手企業で経営実務・マーケティング戦略の研修指導を数多く手がける他、中小企業経営、地域商業活性化に関する指導も続けている。明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科兼担教授。 |
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