大学公開講座のセカンドアカデミー

スカイツリー（634ｍ）より低い高尾山（599ｍ）なのですが、三本の沢（前の沢、行の沢、日影沢）と尾根・岩場・谷の変化に富んだ地形で成り立っています。ですから、各々の環境に適応した動植物が多種多様に生棲・生育しています。特にスミレ類は豊かな自然環境の中で多くの種類を観ることができます。今回選んだコースは、登りの大垂水では、ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレ、マルバスミレの群落、尾根ではエイザンスミレ、ニオイスミレ、オカスミレ、アカネスミレ、下りの日影沢では、銅葉色のタカオスミレを観ることができます。山歩きをしながら微妙な水分、光の変化で分布できるスミレと汎用性の高いスミレなどを考えていきたいと思います。

名前	竹内高子
肩書き	本学公開講座講師
プロフィール	たけうち　たかこ 恵泉女学園・園芸生活科卒業。 東京大学田無農場勤務。その後、東京都高尾自然史博物館、奥多摩植物目録作成に参加、天祖山、立岩(石灰岩地)の植物調査をする。目黒区政50周年事業「街の自然12ヶ月」共著。傍ら、自然と友達になりませんか?"と呼びかけ、高尾自然体験学習林の会を主催し、炭焼き、シイタケ栽培、草刈、伐採、植林、草木染め、リースつくり、etc.。子供たちを中心にして、自然の素晴らしさを広める活動をしている。多摩市立グリーンライブセンターでみどりの相談員を務める。著書:『わたしの高尾山_自然観察ハイキング・ガイドブック』共著、巨木観察コースマップを作成。