大学公開講座のセカンドアカデミー

この講座では、新約聖書の「マルコ福音書」を、教会に行ったことがある人もない人も、ご一緒に学び合いたいと思います。昨年の秋期講座を受講されなかった方も大いに歓迎します。マルコ福音書は、新約聖書の4つの福音書の中で、最初に語られ・記された「衝撃的な」福音書として知られています。地上に生きたイエスの歩みを証言するマルコ福音書を学ぶことは、2000年前の社会で小さくされ弱くされていたキリスト者の信仰証言に肉薄し、その人々の息吹に触れる手がかりになります。私たちはこの学びを通して、自分の人生を顧み、新しく生きるために、マルコ福音書の豊かなメッセージを受けとめる機会にしたいと思います。この講座を進める基本的なガイドラインは、（1）各クラスで共に聖書を読み、率直な感想や疑問を述べ合います。（2）講師が聖書箇所の歴史的・社会的背景や原語ギリシア語の言葉の意味などを説明し、（3）質疑・応答をします。ゆっくりと聖書を読む学び合いを通して、聖書テキストから発せられる音、色、臭い、景色、人々の思いや雰囲気などにも思いを馳せ、その出来事に迫りたいと願っています。ぜひ、ご参加ください。

名前	山口　雅弘
肩書き	本学公開講座講師
プロフィール	やまぐちまさひろ 日本聖書神学校卒業。以後、日本キリスト教団諸教会の牧師を歴任。　アメリカ・ケンブリッジEpiscopal Divinity Schoolに留学（神学修士号取得）、ハーバード大学神学校で学ぶ。マサチュウセッツ州立大学（ボストン）研究・教育助手、米国長老派研修施設(ニューヨーク)常駐神学教師、並びに諸教会の協力牧師。現在、日本キリスト教団牧師、日本聖書神学校講師(新約学)。 著書『イエス誕生の夜明け:ガリラヤの歴史と人々』（日本キリスト教団出版局）、『よくわかる新約聖書の世界と歴史』（日本キリスト教団出版局）。編・著書『聖餐の豊かさを求めて』（新教出版社）。　『イエスの道につながって:教会暦による随想とメッセージ』（新教出版社）他に論文翻訳書M.ヘンゲル著『イエスは革命家であったか』(共訳、新教出版社）、L.ウイリアムソン著『現代聖書注解　マルコによる福音書』（日本キリスト教団出版局）、P.パーキンス著『現代聖書注解　ペトロの手紙1・2、ヤコブの手紙、ユダの手紙』（日本キリスト教団出版局）。