大学公開講座のセカンドアカデミー

シリーズの3回目は、オペラ的な色合いの濃い作品を取り上げます。テーマとしては、愛の諸相、いろいろなかたちの愛の姿が浮かび上がります。
アルゼンチンの歌手だった実在の女性がやがて副大統領となってゆくエヴァ・ペロンの生涯を描いた "Ｅｖｉｔａ" （『エビータ』）。最近では歌手マドンナが映画でその役を演じている作品です。忘れがたいメロディと共に彼女の波乱に満ちた生き方をたどってゆきましょう。
プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』を、現代ＮＹのイースト・ヴィレッジに舞台を置き換えた形のロック・オペラ "Ｒｅｎｔ" （『レント』）は、エイズ、同性愛など現代に生きる若者の問題と悩みを扱い、題材の生々しさとロックの音楽によって「新世代ミュージカル」と評されますが、かつて若かった世代にも共感を呼ぶ青春群像が描かれています。
パリ・オペラ座の地下に住む醜い容貌の怪人は若く美しいソプラノ歌手クリスティーヌを秘かに愛するが、しかし・・・・というあまりにも有名な "The Phaｎtom of the Opera" （『オペラ座の怪人』）は、やっぱりじっくり堪能したい作品です。
これらの作品を映像を通して、英語で味わいながら、祖国への愛、死をも乗り越える愛、そして愛する人の幸せのために身をひく至高の愛などを語り合いましょう。美しいアリアともいうべき歌詞の英語も一緒に確認し、口ずさめると楽しいに違いありません。英語による作品解説を読み、理解を深めてゆきます。

名前	鎌田　紘子
肩書き	本学公開講座講師
プロフィール	かまた　こうこ　恵泉女学園大学名誉教授。現在、早稲田大学非常勤講師。 著書『アメリカ　1920年代―光と影』（共著）他。 ブロ−ドウェイそして、ロンドンに通いつめること30年余。観た芝居の数こそが財産です。