大学公開講座のセカンドアカデミー

　日本人と西欧人でものの感じ方にかなりの違いがあります。日本人は秋の虫の音や雨だれの音を左脳でききますが、西欧人は右脳でききます。神秘のベールに包まれていた私たちの脳の働きが明らかになってきました。ことばによってコミュニケーションする人類は特別な存在なのでしょうか。本講座では、なぜ人類はことばを生み出したのか。ことばと心はどのように脳から発せられているのか。女性と男性の脳の性差や、日本人と西欧人の音処理機構の違いなど考えてきましょう。ことばの脳科学の入門クラスです。ことばや脳に興味のある方でしたら、だれでも歓迎します。わかりやすく奥行きのあるお話をしたいと思っています。

名前	網野　ゆき子
肩書き	本学元教授
プロフィール	あみの　ゆきこ　国際基督教大学卒業後、南カリフォルニア大学大学院にて応用言語学および言語学修士課程修了（MA）。カリフォルニア大学ロスアンジェルス校で客員研究員。恵泉女学園大学および大学院教授（2011年3月まで）。ことばの生理学的背景と脳科学の関連を研究。日本言語学会、日本認知科学会会員 著書『英米文化の光と影』（共著、彩流社）『英米文化学のこころみ』（共著、彩流社） 訳書『鳥の渡りの謎』（平凡社）『地球はいつまで我慢できるか』（晶文社）