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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-09-25 / 宗教・哲学 / 学内講座コード:730505

正義の倫理とケアの倫理 私たちはなぜ助け合うべきか

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター オンライン講座(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
9月27日(水)~11月 8日(水)
講座回数
6回
時間
19:00~20:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
20,493円
定員
30
その他
会員受講料: 17,820円(入会金は8,000円(税込))
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・正義とは何か、倫理学におけるその位置づけの変遷を顧みる。
・福祉を組み入れた社会を構想するロールズの正義論を学ぶ。
・人間の傷つきやすさへの配慮に立脚するケアの倫理を学ぶ。

【講義概要】
弱者への援助はどの倫理理論も重視する規範のようにみえる。だが、そうではない。本講座では、まず、古代・中世・近代の倫理理論のいくつかを簡潔に紹介して、正義と善という概念を対比しつつ、弱者への援助が国家ないし(政治)社会の任務ではなかった事情を顧みる。ついで、弱者への援助が社会正義と呼ばれるようになった現代に、それを社会設計の最初から組み込む正義論を参照する。最後に、近現代のたがいに平等で自立した個人としての人間像と一体となった正義概念に異議を申し立て、誰もが他者から気遣われることを必要とする傷つきやすい存在だと指摘するケアの倫理の考え方を参照し、その意義を考察する。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 9/27(水) 弱者への援助は少なくとも第一に重視される倫理規範ではなかった
第2回 2023/10/ 4(水) 近代社会のはじまり――ロックの社会契約論と労働所有論
第3回 2023/10/11(水) 弱者への援助を当初から組み込んだ社会の設計
第4回 2023/10/18(水) 正義の倫理とケアの倫理――道徳性の発達心理学における論争
第5回 2023/10/25(水) ケアの倫理の社会像
第6回 2023/11/ 8(水) まとめ――倫理と法と政治と経済。つながらないようでつながっている

備考

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は、11月15日(水)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 品川 哲彦
肩書き 関西大学教授
プロフィール 京都大学博士(文学)。現象学から研究を始め、大学院在学中に、当時、日本に急速に導入された応用倫理学の研究に関わり、その後、倫理学全般に研究を進めてきました。和歌山県立医科大学講師、広島大学助教授を経て現職。著書に『正義と境を接するもの――責任という原理とケアの倫理』(ナカニシヤ出版、2007年)、『倫理学の話』(同、2015年)、『倫理学入門――アリストテレスから生殖技術、AIまで』(中公新書、2020年)。近年の研究テーマの一つ、「より豊かな正義概念とより効率的なケア概念の構築」は、世界のさまざまな分野の研究を紹介するイギリスの雑誌Science Impactで2020年に紹介されました。
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