大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・日本に曹洞禅を伝えた道元について学ぶ。
・道元はどのようにして悟りを開いたのかについて学ぶ。
・道元の著作とその教えについて学ぶ。

【講義概要】
比叡山で学んだ道元は、天台の教えに疑問を懐き、その疑問を解決するために建仁寺の明全のもとで禅の修行をする。そして、さらに深く禅の教えを学ぶために入宋求法の旅に出るのである。諸国遍参ののち、天童山で如浄と巡りあい、如浄こそ正師であると確信することになる。如浄のもとで厳しい修行をすることにより、身心脱落の体験をして悟りを開くことになる。如浄から「正伝の仏法」を受け嗣ぎ、それを日本に伝えるために帰国する。今期は(1)如何なるか是れ弁道、(2)如何なるか是れ文字、(3)嗣書閲覧の感動、(4)万年寺での不思議な出会い、(5)如浄との出会い、(6)明全の死、(7)身心脱落、(8)仏道への確信、(9)如浄との別れ、(10)帰国というテーマで順次講義を行なう。

【各回の講義予定】
第1回 2022/ 4/ 7(木) 如何なるか是れ弁道―遍界不曾蔵
第2回 2022/ 4/14(木) 如何なるか是れ文字―一二三四五
第3回 2022/ 4/21(木) 嗣書閲覧の感動―釈尊より連綿と続く嗣書の閲覧
第4回 2022/ 4/28(木) 万年寺での不思議な出会い―元?の嗣書への感動
第5回 2022/ 5/12(木) 如浄との出会い―天童山で如浄と出会い正師と確信する
第6回 2022/ 5/19(木) 明全の死―明全が亡くなり自らを厳しい修行に追いこむ
第7回 2022/ 5/26(木) 身心脱落―坐禅は身心脱落の仏行であることを確信する
第8回 2022/ 6/ 2(木) 仏道への確信―如浄は道元の修行が不退転の仏道であることを認める
第9回 2022/ 6/ 9(木) 如浄との別れ―道元に「正伝の仏法」を伝えた如浄は帰国を命じる
第10回 2022/ 6/16(木) 帰国―明全の遺骨を抱いて厳しい船旅を克服し帰国する

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	粟谷 良道
肩書き	駒澤大学講師
プロフィール	1953年生まれ。駒澤大学仏教学部卒、同大学院博士課程満期退学。曹洞宗宗学研究所研究員、曹洞宗総合研究センター専任研究員、主任研究員を経て、2014年3月に退職。現在、駒沢大学講師、曹洞宗祗樹院住職。著作に共編『道元引用語録の研究』(春秋社)、編著『禅語録傍訳全書』第7～9巻(四季社)などがある。