講座詳細情報
申し込み締切日:2021-09-25 / 日本史 / 学内講座コード:330216
東アジアの中の戦後日本史 1945-1955 私たちが生きてきた時代
- 開催日
- 9月27日(月)~12月 6日(月)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 29,700円
- 定員
- 24
- その他
- ビジター価格 34,155円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・戦後日本史がどんな時代であったか、東アジア世界の中の日本という視点から考える。
・戦後日本の歴史は東アジアの隣国との不可分な関係の中で展開している。隣国の視点から戦後日本史を見ること私たちの生きてきた時代を再発見してみたい。
・1945年から1955年にいたる東アジアの歴史構造の激変が日本社会に及ぼした影響を考察する。
【講義概要】
日本は第二次世界大戦でポツダム宣言を受諾した連合国に降伏し、アメリカ軍の単独占領におかれたが、第一次世界大戦の敗北国ドイツが受けた報復的制裁的な戦後処理ではなく、アメリカの占領政策は日本の民主改革を目指すものだった。
いっぽう、戦前の日本の大陸侵略によって、膨大な日本人が占領地・植民地に進出して居住したが、日本の敗戦にともなって引揚げを余儀なくされたが、どこに居住していたかによって、引揚者たちの運命は大きくことなった。講義では、その全体像を解明する。
日本は連合国による軍事裁判を受けたが、講義ではその全体像を整理するとともに、さまざまな問題点を解明する。
敗戦で焦土と化した日本であったが、日本再建と民主改革を目指して、国民は刻苦奮闘し、そうした国民の意志を背景に日本国憲法が誕生したが、憲法が目指した日本の民主改革は、中国の国共内戦の激化と新中国の建国、さらに朝鮮戦争の勃発によって、頓挫させられ、東アジアはヨーロッパとは異なった構造の冷戦体制が形成される。その結果が日本では「五五年体制」の成立となり、その構造が長期にわたり継続することになった。
【各回の講義予定】
第1回 2021/ 9/27(月) 日本の降伏とアメリカの占領政策
第2回 2021/10/ 4(月) 日本の敗戦による引揚げ ― 樺太、南北朝鮮から
第3回 2021/10/11(月) 日本の敗戦による引揚げ ― 満州・中国・台湾から
第4回 2021/10/25(月) 東京裁判とBC級戦犯裁判
第5回 2021/11/ 1(月) 日本国憲法の誕生
第6回 2021/11/ 8(月) 焦土の中から ― 日本の再建と民主改革
第7回 2021/11/15(月) 中華人民共和国の成立と「逆コース」の時代
第8回 2021/11/22(月) 朝鮮戦争と日本 ― 東アジア分断の悲劇
第9回 2021/11/29(月) サンフランシスコ講和条約と日米安保条約 ― 東アジア冷戦体制の確立
第10回 2021/12/ 6(月) 「五五年体制」の成立 ― 東アジア冷戦の深化
・戦後日本史がどんな時代であったか、東アジア世界の中の日本という視点から考える。
・戦後日本の歴史は東アジアの隣国との不可分な関係の中で展開している。隣国の視点から戦後日本史を見ること私たちの生きてきた時代を再発見してみたい。
・1945年から1955年にいたる東アジアの歴史構造の激変が日本社会に及ぼした影響を考察する。
【講義概要】
日本は第二次世界大戦でポツダム宣言を受諾した連合国に降伏し、アメリカ軍の単独占領におかれたが、第一次世界大戦の敗北国ドイツが受けた報復的制裁的な戦後処理ではなく、アメリカの占領政策は日本の民主改革を目指すものだった。
いっぽう、戦前の日本の大陸侵略によって、膨大な日本人が占領地・植民地に進出して居住したが、日本の敗戦にともなって引揚げを余儀なくされたが、どこに居住していたかによって、引揚者たちの運命は大きくことなった。講義では、その全体像を解明する。
日本は連合国による軍事裁判を受けたが、講義ではその全体像を整理するとともに、さまざまな問題点を解明する。
敗戦で焦土と化した日本であったが、日本再建と民主改革を目指して、国民は刻苦奮闘し、そうした国民の意志を背景に日本国憲法が誕生したが、憲法が目指した日本の民主改革は、中国の国共内戦の激化と新中国の建国、さらに朝鮮戦争の勃発によって、頓挫させられ、東アジアはヨーロッパとは異なった構造の冷戦体制が形成される。その結果が日本では「五五年体制」の成立となり、その構造が長期にわたり継続することになった。
【各回の講義予定】
第1回 2021/ 9/27(月) 日本の降伏とアメリカの占領政策
第2回 2021/10/ 4(月) 日本の敗戦による引揚げ ― 樺太、南北朝鮮から
第3回 2021/10/11(月) 日本の敗戦による引揚げ ― 満州・中国・台湾から
第4回 2021/10/25(月) 東京裁判とBC級戦犯裁判
第5回 2021/11/ 1(月) 日本国憲法の誕生
第6回 2021/11/ 8(月) 焦土の中から ― 日本の再建と民主改革
第7回 2021/11/15(月) 中華人民共和国の成立と「逆コース」の時代
第8回 2021/11/22(月) 朝鮮戦争と日本 ― 東アジア分断の悲劇
第9回 2021/11/29(月) サンフランシスコ講和条約と日米安保条約 ― 東アジア冷戦体制の確立
第10回 2021/12/ 6(月) 「五五年体制」の成立 ― 東アジア冷戦の深化
備考
【ご受講に際して】
◆「私たちの生きてきた時代」ということで、講義で扱う時代における受講生の体験を紹介し合うことを考えている。さらに戦後日本を生きた「自分史」をまとめることをお勧めしたい。
◆休講が発生した場合の補講は、12月13日(月)を予定しております。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆「私たちの生きてきた時代」ということで、講義で扱う時代における受講生の体験を紹介し合うことを考えている。さらに戦後日本を生きた「自分史」をまとめることをお勧めしたい。
◆休講が発生した場合の補講は、12月13日(月)を予定しております。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 笠原 十九司 |
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肩書き | 都留文科大学名誉教授 |
プロフィール | 1944年群馬県生まれ。東京教育大学文学部卒業後、同大学文学研究科修士課程中退。博士(学術、東京大学)。専門分野は、中国近現代史、東アジア近現代史。著書に、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(汲古書院)、『日本軍の治安戦』(岩波書店)、『南京事件』(岩波新書)、『日中戦争全史』(高文研)、『海軍の日中戦争』(平凡社)などがある。 |