大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・日本に曹洞禅を伝えた永平寺教団の開祖である道元の生涯と教えについて学ぶ。
・道元が伝えたとされる純粋禅が日本に確立される経緯を道元の生涯をとおして学ぶ。
・多くの著作を遺している道元であるが、どのような著作があるかについても学ぶ。
・孤高の求道者として生きた道元はどのような人であったのか、その人物像についても学ぶ。
・道元の厳しい生涯と教えについて学ぶことにより私たち自らの生き方について考える。

【講義概要】
公家の出身である道元は、武家社会が確立していくなかで、時代に翻弄されながらも、時代を見つめながら、懸命に自らの思いを貫こうとしている。このような道元の生き方を、少しずつ紹介していきたいと考えている。
今期は、(1)道元の誕生、(2)出家、(3)比叡山での修行、(4)建仁寺での修行、(5)入宋求法への出発、(6)典座に学ぶ、(7)天童山での修行のはじまり、(8)修行への迷い、(9)嗣書閲覧、(10)了派との別れ、というテーマで順次講義を行なう。
なお本講座は、道元を知るための基礎的な講座であり、難解な書とされる『正法眼蔵』を学ぶための準備的な講座である。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 3(木) 誕生　誕生から幼少期、そして母との死別
第2回 2019/10/10(木) 出家　母方の伯父である良顕を訪ね出家
第3回 2019/10/17(木) 比叡山での修行　修行することへの疑問
第4回 2019/10/24(木) 建仁寺での修行　禅の修行に対する強い思い
第5回 2019/10/31(木) 入宋求法への出発　深く禅を学ぶために入宋する
第6回 2019/11/ 7(木) 典座に学ぶ　老典座に会い禅の厳しさを知らされる
第7回 2019/11/14(木) 天童山での修行のはじまり　新たな修行の始まり
第8回 2019/11/21(木) 修行への迷い　禅が教える本当の修行とは何か
第9回 2019/11/28(木) 嗣書閲覧　仏道が受け継がれた証しとしての嗣書
第10回 2019/12/ 5(木) 了派との別れ　新たな師を求めて旅に出る

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	粟谷 良道
肩書き	駒澤大学講師
プロフィール	1953年生まれ。駒澤大学仏教学部卒、同大学院博士課程満期退学。曹洞宗宗学研究所研究員、曹洞宗総合研究センター専任研究員、主任研究員を経て、2014年3月に退職。現在、駒沢大学講師、滋賀県祗樹院住職。著作に共編『道元引用語録の研究』(春秋社)、編著『禅語録傍訳全書』第7～9巻(四季社)などがある。