大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・世界第二位の座を占める、経済大国中国の形成史を知る。
・中華人民共和国という社会主義大国が作られたプロセスを把握する。
・社会主義国家独自の文化、民族問題、国際関係等の特徴を理解する。
・中国をその周辺から、国際社会から逆転して見る。

【講義概要】
長い東アジアの歴史、それも清朝の歴史を中国人はいかに継承し、革命を発動したのか。中華民国の建国の父・孫文は大中華帝国の夢を描きながら、秘密結社からスタートした中国共産党やソ連との関係を重視した。次第に強大化した共産党は国民党を打倒して中華人民共和国を建設。では、中華人民共和国の仕組みはどうなっているのか。どうして、政治運動を立て続けにおこなうのか。毛沢東の世界革命と文化大革命の狙いはどこにあったのか。1989年の天安門事件を経て大国化した中国の今後はどうなるのか。このような現代史について、中国周辺、それもユーラシアの視点で概説する。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 5/31(金) 長い東アジアの歴史、それも清朝の歴史を中国人はいかに継承し、革命を発動したのか
第2回 2019/ 6/ 7(金) 中華民国の建国の父・孫文の夢と挫折
第3回 2019/ 6/14(金) 秘密結社からスタートした中国共産党とソ連の関係
第4回 2019/ 6/21(金) 中華人民共和国の仕組みと政治運動
第5回 2019/ 6/28(金) 毛沢東の世界革命と文化大革命

【テキスト・参考図書】
参考図書
『逆転の大中国史』（文藝春秋）（ISBN:978-4163905068）
『墓標なき草原（上、下）』（岩波現代文庫）
『「中国」という神話』（文春新書）（ISBN:978-4166611546）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	大野 旭
肩書き	静岡大学教授
プロフィール	中華人民共和国内モンゴル自治区(南モンゴル)出身。モンゴル名はオーノス・チョクト、中国名は楊海英。『墓標なき草原 ― 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録(上・下)』(2009年、岩波書店)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文藝春秋)、『チベットに舞う日本刀 ― モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋)、『日本陸軍とモンゴル』(2015年、中央公論新社)等著作多数。