大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
エマニュエル・トッドは、かつてソ連の崩壊を予言するなど、世界情勢に関する鋭い洞察によって知られるが、本講義はトッドの著作を通して、世界史・人類史についての彼の洞察力溢れる解釈を受け止めようとするものである。

【講義概要】
トッド理論の基盤は家族システムの人類学と人口統計学ですが、これを駆使して彼は、ヨーロッパ、アメリカを始め、全世界の各地域の心性、宗教、イデオロギーに独自の分析・解釈を施します。多数の著作に現れるこれらの分析を、地域ごとにまとめて、トッドの描き出す世界像、16世紀以来の近現代史の姿を学びます。従来の世界像、世界史像が動揺し、多様化している今日、多くの示唆が得られることでしょう (各回の講義内容を示しますが、順序等に変更があり得ることをご了承ください)。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 4/11(木) トッド理論の概要 家族人類学
第2回 2019/ 4/18(木) トッド理論の概要 人口統計学
第3回 2019/ 4/25(木) ヨーロッパ、近代性の形成(1) 宗教改革
第4回 2019/ 5/ 9(木) ヨーロッパ、近代性の形成(2) フランス革命まで
第5回 2019/ 5/16(木) アメリカ、民主主義の逆説
第6回 2019/ 5/23(木) アメリカ、帝国の構造と運行
第7回 2019/ 5/30(木) アラブ・イスラム圏、インド、アフリカ
第8回 2019/ 6/ 6(木) フランス
第9回 2019/ 6/13(木) ドイツ
第10回 2019/ 6/20(木) イギリスその他

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	石崎 晴己
肩書き	青山学院大学名誉教授
プロフィール	1940年生まれ。1969年早稲田大学大学院文学研究科仏文専攻単位取得退学。専攻はフランス文学・思想。編著書に『世界像革命』『21世紀の知識人』『トッド 自身を語る』等。訳書にサルトルの著作とサルトル関係、カレール=ダンコース、P.ブルデュー、エマニュエル・トッド等多数。