講座詳細情報
申し込み締切日:2019-01-27 / その他教養:政治 / 学内講座コード:340706
旧ソ連邦諸国とロシア 「地政学」と「勢力圏」で読むロシアの戦略
- 開催日
- 2019年1月29日(火)~2019年2月26日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- その他
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,580円
- 定員
- 40
- その他
- ビジター価格 16,767円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
本講義では、以下の点を理解し、現代のロシアを読み解く視座を養うことを目標とします。
・ソ連崩壊後のロシアが国際秩序をいかに理解してきたか。
・その中で「勢力圏」とみなす旧ソ連諸国との関係を如何に構築しようとしてきたか。
・実際にロシアの「勢力圏」はどのように機能しているのか(いないのか)。
・その今後はどのようなものとなるか。
【講義概要】
プーチン大統領はかつて、ソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」と呼んだことで知られています。
しかし、その意味するところは意外と誤解されているようです。
実際のところ、ロシアにとってソ連崩壊とは何だったのか。そして、旧ソ連諸国との関係をどのようなものにしようとしてきたのか。
本講義では「地政学」と「勢力圏」をキーワードとして、ロシアと旧ソ連諸国との容易ならざる関係を読み解いていきます。
【各回の講義予定】
第1回 2019/ 1/29(火) ロシアの秩序観、「帝国」と「大国」の間で:旧ソ連諸国を「勢力圏」と規定し、通常とは異なる秩序を適用しようとしてきたロシアの思考を明らかにし昨今のウクライナ問題をはじめとするロシアの行動原理を考える。
第2回 2019/ 2/ 5(火) ベラルーシ「連合国家」の行方:ロシアと「連合国家」条約を締結したベラルーシは、同盟以上連邦未満という特殊な関係を結んでいる。「スラブの兄弟」と呼ばれる2国の様々なトラブルや相互不信に満ちた関係を学ぶ。
第3回 2019/ 2/12(火) ウクライナ「引き裂かれた兄弟」:ソルジェニーツィンが、ベラルーシと並ぶ「スラブの兄弟」と位置づけたウクライナ。しかし、両国は激しい軍事的対立の最中にある。対立の淵源は何なのか、ロシアの目的を考える。
第4回 2019/ 2/19(火) 南カフカスを巡るロシアの勢力圏:南カフカスに含まれるグルジアは10年前にロシアとの戦争を経験。ロシアの同盟国であるアルメニアはアゼルバイジャンと領土紛争を抱える。当該地域のロシアの「勢力圏」を考える。
第5回 2019/ 2/26(火) 中央アジア、ロシアの「柔らかな下腹部」:戦略的要衝である中央アジアの5つの国とロシアが抱える利害関心を検討し、また一帯一路構想による中国の進出を含め、ロシアの勢力圏の現状と今後について展望する。
本講義では、以下の点を理解し、現代のロシアを読み解く視座を養うことを目標とします。
・ソ連崩壊後のロシアが国際秩序をいかに理解してきたか。
・その中で「勢力圏」とみなす旧ソ連諸国との関係を如何に構築しようとしてきたか。
・実際にロシアの「勢力圏」はどのように機能しているのか(いないのか)。
・その今後はどのようなものとなるか。
【講義概要】
プーチン大統領はかつて、ソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」と呼んだことで知られています。
しかし、その意味するところは意外と誤解されているようです。
実際のところ、ロシアにとってソ連崩壊とは何だったのか。そして、旧ソ連諸国との関係をどのようなものにしようとしてきたのか。
本講義では「地政学」と「勢力圏」をキーワードとして、ロシアと旧ソ連諸国との容易ならざる関係を読み解いていきます。
【各回の講義予定】
第1回 2019/ 1/29(火) ロシアの秩序観、「帝国」と「大国」の間で:旧ソ連諸国を「勢力圏」と規定し、通常とは異なる秩序を適用しようとしてきたロシアの思考を明らかにし昨今のウクライナ問題をはじめとするロシアの行動原理を考える。
第2回 2019/ 2/ 5(火) ベラルーシ「連合国家」の行方:ロシアと「連合国家」条約を締結したベラルーシは、同盟以上連邦未満という特殊な関係を結んでいる。「スラブの兄弟」と呼ばれる2国の様々なトラブルや相互不信に満ちた関係を学ぶ。
第3回 2019/ 2/12(火) ウクライナ「引き裂かれた兄弟」:ソルジェニーツィンが、ベラルーシと並ぶ「スラブの兄弟」と位置づけたウクライナ。しかし、両国は激しい軍事的対立の最中にある。対立の淵源は何なのか、ロシアの目的を考える。
第4回 2019/ 2/19(火) 南カフカスを巡るロシアの勢力圏:南カフカスに含まれるグルジアは10年前にロシアとの戦争を経験。ロシアの同盟国であるアルメニアはアゼルバイジャンと領土紛争を抱える。当該地域のロシアの「勢力圏」を考える。
第5回 2019/ 2/26(火) 中央アジア、ロシアの「柔らかな下腹部」:戦略的要衝である中央アジアの5つの国とロシアが抱える利害関心を検討し、また一帯一路構想による中国の進出を含め、ロシアの勢力圏の現状と今後について展望する。
備考
【ご受講に際して】
◆ロシア語能力は必要としません。
◆なるべく新聞等でロシアについての関心事項を拾い、講義に臨んでください。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『軍事大国ロシア ― 新たな世界戦略と行動原理』(作品社)(ISBN:978-4861825804)
『プーチンの世界 ―「皇帝」になった工作員』(新潮社)(ISBN:978-4105070113)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆ロシア語能力は必要としません。
◆なるべく新聞等でロシアについての関心事項を拾い、講義に臨んでください。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『軍事大国ロシア ― 新たな世界戦略と行動原理』(作品社)(ISBN:978-4861825804)
『プーチンの世界 ―「皇帝」になった工作員』(新潮社)(ISBN:978-4105070113)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 小泉 悠 |
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肩書き | (公財)未来工学研究所特別研究員 |
プロフィール | 1982年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。政治学修士。外務省専門分析員、世界経済国際関係研究所客員研究員などを経て、現職。専門はロシアの軍事・安全保障政策、宇宙政策など。主著に『軍事大国ロシア』(作品社、2016年)、『プーチンの国家戦略』(東京堂出版、2016年)等。 |