大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・仏教最大の難問とされる「空」を読み解きます。
・「空」といえば必ず話題になる『般若心経』の真意を探ります。
・時代と地域により、大きく変容した「空」の意味を、できるかぎり丁寧に解説します。
・インド・チベット・中国・日本それぞれの「空」理解を紹介します。
・「空」というコンセプトが現代社会にとってどんな意味があるのか? を問います。

【講義概要】
「空」は仏教にとって最も重要なコンセプトであると同時に、これほど誤解にまみれたコンセプトもありません。実は「空」ほど、時代と地域によって、大きく変容を遂げたものもないのです。逆にいえば、それくらい使い勝手の良いコンセプトであり続けてきました。ですから、「空」を学べば、インド・チベット・中国・日本の仏教を、非常に深くかつ正しく把握できることになります。できる限り、詳しくかつ丁寧な解説を心掛けます。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 1/ 9(水) ブッダと「空」
第2回 2019/ 1/16(水) 大乗仏教と「空」の誕生
第3回 2019/ 1/23(水) 龍樹の「空」理解―中観派と唯識派の論争史
第4回 2019/ 1/30(水) 『般若心経』の「空」は異端か？
第5回 2019/ 2/ 6(水) チベット仏教の「空」
第6回 2019/ 2/13(水) 中国仏教の「空」
第7回 2019/ 2/20(水) 日本仏教の「空」
第8回 2019/ 2/27(水) 「空」と現代社会

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	正木 晃
肩書き	慶応義塾大学講師
プロフィール	1953年、神奈川県小田原市生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。専門は宗教学(日本仏教・チベット仏教)。文献研究に留まらず、現地調査を実施しチベット・ヒマラヤ地域の調査は20回に及ぶ。高度でありながら誰でも理解できる仏教学を志向。著作は『再興!日本仏教』、『現代日本語訳 法華経』など多数。