大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・仏教について確認する ― 釈迦仏教と日本仏教4大宗派の違いと要点を学ぶ
・一神教について学ぶ ― キリスト教とイスラム教の歴史のポイントを押さえる
・比較を通じての理解 ―《悟りの宗教》と《啓示の宗教》とは何が共通していて何が違うのか?

【講義概要】
国際ニュースを理解するためにイスラムについて知りたいという要望が高まっています。しかし多くの関心は時事的・政治的なものに限られています。また、日本や東アジアの文化の基層にある仏教のABCを押さえずに、異質な他者の「神学」に触れてもチンプンカンプンとなりがちです。イスラムより早くに日本に到達したキリスト教のことは、どれほど理解しているでしょうか。当レクチャーのモットーは「自文化を知ることで他文化を知る」です。

【各回の講義予定】
第1回 2018/ 9/28(金) イントロダクション ― アッラー / キリスト / ブッダ
第2回 2018/10/ 5(金) 教えの多様な仏教(1) ― 釈迦仏教の基本的システム
第3回 2018/10/12(金) 教えの多様な仏教(2) ― 日本仏教4大宗派（密教 / 禅 / 浄土 / 法華）の要点
第4回 2018/10/19(金) 神学の豊潤なキリスト教(1) ― キリストは何を説いたのか？
第5回 2018/10/26(金) 神学の豊潤なキリスト教(2) ― 聖書の歴史
第6回 2018/11/ 9(金) 古くて新しいイスラム教(1) ― ムハンマドの生涯とコーラン
第7回 2018/11/16(金) 古くて新しいイスラム教(2) ― イスラム法の基本的な枠組み
第8回 2018/11/30(金) 生と死の論理 ― 日本人の死生観とキリスト教・イスラム教の終末論
第9回 2018/12/ 7(金) 一神教が抱える緊張 ― キリスト教とイスラム教のズレ
第10回 2018/12/14(金) 戦後史と宗教 ― イスラムは時代を映し出す「鏡」か？

【テキスト・参考図書】
参考図書
『教養としての宗教入門 ― 基礎から学べる信仰と文化』（中公新書）（ISBN:978-4121022936）
『図解 世界5大宗教全史』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）（ISBN:978-4799318683）
『聖書、コーラン、仏典 ― 原典から宗教の本質をさぐる』（中公新書）（ISBN:978-4121024596）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	中村 圭志
肩書き	宗教学者、翻訳家、昭和女子大学講師
プロフィール	1958年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。辞書編集、宗教学の翻訳等を経て、宗教学の著作を始める。著書に『教養としての宗教入門』『聖書、コーラン、仏典』(中公新書)、『面白くて眠れなくなる宗教学』(PHP)、『人は「死後の世界」をどう考えてきたか』(角川書店)などがある。