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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-01-05 / 芸術・文化 / 学内講座コード:340408

ゴヤとヨーロッパ絵画:近代への胎動 18世紀から19世紀へ、伝統から革新へ

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
1月12日(木)~ 3月 2日(木)
講座回数
8回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
30
その他
ビジター価格 21,773円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・ゴヤの芸術とはどのようなものか。同時代のヨーロッパ絵画との共通性と差異を明らかにする。
・ゴヤは、その書簡や公文書だけでなく、素描や版画の題辞をとおしても「ことば」を書き残した。そうした文字資料と絵画表現(視覚表象)の関係性を探ってみたい。
・ゴヤ絵画の代表作を網羅し、その意味と魅力を堪能する。

【講義概要】
2016年度夏学期の講座では、「スペイン美術の巨匠たち」と題して、アルタミラからピカソまで、スペイン絵画史の巨匠や代表作を、歴史的な流れとともに見てきました。
この冬講座では、ゴヤとその時代に照準を絞ります。ゴヤは、18世紀近世(ロココ)から19世紀近代へ、両時代の転換期に生きて、アンシャン・レジームの崩壊から近代市民社会の台頭という、この二つの時代の雅宴・動乱・戦争・迫害を自ら体験し、その時代の偽らざる姿を自らの目をとおして表明した画家でした。それら膨大な量の作品群には、歓喜と絶望、悲しみや苦悩、暴力や迫害など、あらゆる階層の様々な人間の姿が活写されており、優れた人間図鑑と同時に、歴史の視覚的な証言であると言えるでしょう。
講座では、我が国でも人気が高いこの画家の本当の姿を、肉声で語られる書簡類も紹介しながら明らかにしていきたいと考えています。おそらく、ゴヤという一人の人間の生き方、その生の姿に接する貴重な機会を提供できると信じています。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 1/12(木) ゴヤとヨーロッパ絵画:雅宴から革命へ、そして近代絵画の誕生(パラダイム転換)
第2回 2017/ 1/19(木) ゴヤの誕生:修業形成とイタリア遊学、職業画家としての門出
第3回 2017/ 1/26(木) カルトン(タピスリー用原画)画家としての活動:ゴヤ芸術の揺籃とベラスケスの発見
第4回 2017/ 2/ 2(木) ゴヤと時代の分水嶺:フランス革命、宮廷画家就任から転じて無音の世界へ
第5回 2017/ 2/ 9(木) ゴヤ書簡論:言葉からイメージへ ― 最初の銅版画集『ロス・カプリーチョス』成立
第6回 2017/ 2/16(木) ゴヤ芸術の成熟:フロリーダ礼拝堂、《カルロス4世の家族》、2枚の“マハ”、魂の肖像
第7回 2017/ 2/23(木) 戦争の時代:雅宴から動乱へ ― 銅版画集『戦争の惨禍』、《1808年5月2日》《同3日》
第8回 2017/ 3/ 2(木) 隠棲から亡命へ:銅版画集『妄』から聾者の家の連作「黒い絵」、ボルドーでの平穏な最晩年

備考

【ご受講に際して】
◆以下の参考図書も併せてお読みいただくとより理解が深まります。一度は手に取って、見ておいてください。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『ゴヤ「戦争と平和」』(新潮社 とんぼの本)(ISBN:978-4106022708)
参考図書
『ゴヤ(全4巻)』(集英社文庫)堀田善衞 著
『ゴヤの手紙』(岩波書店)(ISBN:978-4000228749)大高保二郎・松原典子 共編訳
『スペイン 美の貌』(ありな書房)(ISBN:978-4756616449)大高保二郎 著

講師陣

名前 大髙 保二郎
肩書き 早稲田大学名誉教授
プロフィール 1945年、香川県生まれ。早稲田大学大学院、マドリード大学大学院博士課程に学ぶ。跡見学園女子大学、上智大学外国語学部を経て、早稲田大学文学学術院教授。スペイン美術史専攻。著書:『ベラスケス』(中央公論社)、『ピカソ美術館 戦争と平和』(集英社)、『NHK プラド美術館』(共著)、『エル・グレコ』(朝日新聞社)、『ゴヤ』(小学館)、報告書『ベラスケスとスペイン宮廷画家の総合的研究』(科研12610064)、共・訳書:ファブレ『不滅のピカソ』(平凡社)、ガッシエ『ゴヤ全素描』、『ゴヤの手紙』、(以上、岩波書店)ほか。
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