大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・アメリカ文学と村上春樹の小説との関連について知る。
・翻訳家としての村上春樹の仕事をとおして、その作品世界の奥深さを知る。

【講義概要】
世界文学のなかで確固たる地位を確立した村上春樹の小説。そんな村上春樹の小説世界の形成にアメリカ文学は非常に重要な役割を果たしています。今回の本講座では、ジョン・アーヴィング、グレイス・ペイリー、アーシュラ・K・ル=グウィン、ラッセル・バンクス等の小説を扱い、単なる影響関係にとどまらない村上春樹の作品とアメリカ文学との関連を具体的に探りつつ、村上春樹の作品解釈へとつなげていきます。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/15(金) アーシュラ・K・ル=グウィンと村上春樹(題材:『空飛び猫』)
第2回 2016/ 7/22(金) グレイス・ペイリーと村上春樹(題材:『最後の瞬間のすごく大きな変化』より)
第3回 2016/ 7/29(金) ラッセル・バンクスと村上春樹(題材:「ムーア人」村上編『バースデイ・ストーリーズ』所収)
第4回 2016/ 8/ 5(金) ジョン・アーヴィングと村上春樹(題材:『熊を放つ』抜粋)

【ご受講に際して】
◆各回、前もって対象の題材を読んできてください。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『最後の瞬間のすごく大きな変化』（文春文庫）（ISBN:9784167661991）
『バースデイ・ストーリーズ(村上春樹編訳)』（中央公論新社）（ISBN:4124034946）
『空飛び猫』（講談社文庫）（ISBN:4062632101）

名前	山口 和彦
肩書き	東京学芸大学准教授
プロフィール	1971年山梨県生まれ。上智大学文学部英文科卒。博士(比較文学・ペンシルヴァニア州立大学)。専門分野は、アメリカ文学、比較文学。共編著に『アメリカ文学入門』(三修社)、『アメリカン・ロマンスの系譜形成』(金星堂)、共著に『交錯する映画』(ミネルヴァ書房)などがある。